制作：2021/05/06 更新 '25/03/20＊補聴器で『自然で鮮明な聞こえ』が作れればすぐに馴染んで使えます。調整不十分な補聴器を『買わ
され』て「慣れて」と言われる現状では、こんな夢のような話は信じていただけないでしょうが…
『自然で鮮明な聞こえ』に調整された補聴器を長期間愛用頂いた方の経過を紹介しましょう。所長の
究極目標が達成されています。類例は沢山あります。「そんなうまい話…」と信じていただけないかも
しれませんが、事実です。高性能デモ器で得られたデータを基に実器を調整して出荷しました。新型器
による一層快適で便利な生活がいよいよスタートしたのです。
(“コロナ”の影響でイヤモールドの完成が遅れ、実現は'21/04/17になりました)
＊『快聴生活』は両耳約１３万円のイヤモールド付き補聴器からスタート
お子様の難聴に気づき病院で検査を受けると『重度』。最寄りの聾学校にも相談して補聴器の
選定と調整を受けたところ、どうしても受け付けなかった。人工内耳の話もあったそう。腑に落
ちないお父様が相談できそうな施設を必死に探し、最終的に補聴技研のＨＰに辿り着いたそうで
す。何と電話から２日後に補聴技研に到着！ (栃木県外の方)
＊「重度難聴とは思えない」…聴力測定で直感。「ぴったり合わせられる試聴器もある！」
デモ器を耳につけていただき、補聴技研独自の調整ルールで微調整を繰り返す。納得の調整
結果が作れ、耳元から１ｍ離れて聞こえるささやき声が聞こえるレベル(黒の太線)に。どんな
高さの音もうるさくないように調整を済ませた。そのことは調整途中からニコニコされていた
ことでも明らかだった。(仮にＫさんと呼ぶことにします)
補聴器ランク最下位の器種で十分満足できる結果が得られると判り、自信をもってお勧めし
た。きこえと価格共に十分納得いただいて早速ご購入決定。学習にも役立てようと、超指向性
マイクもお勧めし、試聴実験には蜂の羽音を。当日はバラの花の周りに蜂が沢山飛んでいて、
絶好の機会。補聴器をつないだマイクを向ける。生まれて初めて聞こえた羽音に、Ｋさんの笑
顔がはじけた。これもご購入いただいて、総額１７万円程度。笑顔でお帰りいただけた。
＊イヤモールドに替えたら、聞こえ方の不具合が発生して…
十分なサイズのベント(通気孔)を開けていたが、まだ足りなかった ⇒ 再来所で改善。
Ｋさんが苦労されたに違いないことは『付けた聞こえ』に異常なピークがみられることから
明らかだった(注)。ベントサイズ不良は『付けた聞こえ』を測定しない限り、判らない。
⇒再調整で不具合解消。青い太線で表示。Ｋさんは会話音の聞き易さにすぐ気づかれた。
これでしばらくは大丈夫だったが、ほぼ４年ご愛用のため次期候補器種の案内もしておく。
(注；このデータは表示されていません)
＊さらに２年後、片方が壊れて(音出ず)要修理に…新型器(国内初！)との幸運な遭遇
両耳使えないと困るため、新型器が届くまで貸出器を特別用意。正確な聴力データがある
ので、測定器で同じ特性に揃えて貸し出す。即効性十分でＫさんに喜ばれた。
新型器買い換えは既に決定。お父様の了解も得られて『フル装備』の補聴器購入が確定。
同等器の試聴実験で、Ｋさんから思わず感動のつぶやき「凄い…」。正常聴力の方と同じ
自然で小さめの声で。本当に“難聴”とは思われない、明瞭で自然な発音でした！
＊試聴時のＫさんの聞こえ方は赤い太線で示しています
新型器をご愛用後に大学進学。その頃は『コロナ感染真っ最中』。感染が抑えられるまで
在学期間と重なりました。リモート授業が増えました。しかしワイヤレス機能活用が授業の
聴き取りに役立ち、健聴者よりも不便がなかったそう(予測どおり！)。充電式のため、電池
代が3年以上ゼロ。籠り感が気になったそうですが、短期間で気にならなくなったそう。
さらに幸いなことが重なります。補聴器の部品故障で来所した時、再び最新型に出逢えた
のです。修理期間中それを貸し出せました。イヤモールドを使えなかったため十分な調整結
果を引き出せず、新型器に込められた効果は残念ながら確認できませんでした。
修理後の補聴器は“遠隔調整”可能に。調整を早速3回も繰り返しました。短時間で『納
得の聞こえ』に到達できて大変お喜びでした。新型器が売れません…(笑)。('24/07/02)
