『快聴』は即日完成!! 更新;2023/11/26

  このホームページをご覧になった方々は既にご存知の通り、調整1回でも良く聞こえる補聴器を作れる
 のは十分可能です。それを支えるのが、適正な選定と精密な適合調整なのです。聴力の精密なデータ
 も不可欠です。聴力データ・調整ともに『精密さ』を欠けばお客様の期待に応えられず、苦し紛れについ
 「慣れてください」と言いたくなる…それじゃ困ります。

  さらに様々な『手抜き容認環境』のおかげで「合わないでも済む」との、実に好都合な逃げ
 道が『整備』されていて、調整不十分でも大丈夫(!?)。業者には実にありがたい。

  …真剣にお客様に向き合って、期待以上の結果を創ろうとする職人気質など無用の長物…(怒)。

  『ハーフゲイン*』で「慣れて」の手法が未だ健在…これは40年以上前の技術レベル
 ディジタル補聴器が増えてくると、今度はNAL-Rを導入する施設が増加。いずれにしても、難聴者の
 苦しみが軽減されている環境に変わったとは言えない(聴きたい音が聞こえない)。

  聴力は音の高さで異なるのに、どこが『ハーフ』なのですか?なぜ粗いデータで『オートフィット』した
 結果に「馴れて」なのですか? オートフィットはあくまでもスタートのはず。微調整しないと指示通りの
 結果が作られないのに…あきれます。こんな疑問を起こさせる適合調整法は1970年代レベルです。
   (多様な聞こえのパターンを無視して一律に『聴力レベルの半分の聞こえにする』と説明される)

  所長の調整法では、時間と手間が膨大な分『一発適合』がほぼ可能です。事前に設定された目標
 値に近づけるには、実際に補聴器をつけて何度も調整を繰り返します。これらの作業が『一発適合』の
 成果を重ねられているのです。違いが大きすぎると思いませんか? (2023/07/12)
    (『適合』とは設定目標値の達成度が十分であり、大きな音にも不快感のない状態としています)


*「なぜ1日で渡せたのか、おかしい。信用できない」

  2年1か月後に再調整で来所された方の配偶者から、怒りを込めて抗議される事件がありました。
 提供した資料を十分読まないで怒っていることが表情から読みとれました。「補聴器はすぐに馴染め
 ない。何回か日を改めて調整を繰り返しが必要。『慣れてもらう』ことが重要」との大きな誤解のせい
 
でした。実時間で観察いただいた再調整作業でようやく納得され『怒りから感謝の笑み』への変化を
 今度は所長がじっくり観察できました。

  供給者に好都合すぎる大雑把な調整ルールが招いた事件だったと解釈。この間の経緯は結構面
 白く、内心ほくそ笑んだものです。補聴器ユーザーの声をなぜもっと尊重してくれないのでしょう?
 
『常識』が誤っているのだ!『聴こえにくい部分はデリケート』の認識が足りない。補聴器供給者の
 多くが難聴者を冒涜している
とさえ感じてしまいます。(2019/12/09)

  詳細は他ページで説明しています。短期間で『よく聴こえる補聴器』に出逢えた例を時系列で紹介
 してます。本気で丁寧に測定・調整を行えば「補聴器はすぐ役立つ」事実を、ぜひ知っていただきたい
 です。試聴器作りだけで6時間かかり、実器完成までに実質10時間以上かけています。即日効果を
 達成させるには、丁寧な作業と確実に調整できる高性能補聴器(必ずしも高価でない“価格”)の
 存在が不可欠です。ごく稀に「すぐには使えない」方にも出会います。再調整の回数を増やして「使え
 る」ようになるまで調整を続けるのは言うまでもありません(10%以下です)。

*すぐ役立つ補聴器は意外に安価に作れますが、簡単ではありません


 きっかけは…


 同じ職場で働く方に聞き返しや聞き漏らしと思われるトラブルが
頻発。難聴ではないかと気になり、まず耳鼻科での検診を受けるよ
う、所長の知人が勧める。(Aさん、女性)

 *ご本人の耳鼻科受診で思いがけない難聴が発見される
           ……低い音しか聞こえていなかった

 知人は「これができるのは補聴技研だけ」と確信、相談のメール
を補聴技研に送信してくださった。

 *そのオージオグラム(右図)

 摩擦音の聞こえはほとんどないうえ、2kHzの聞こえが非常に悪い。
日常会話での困難が予想された。仕事を終えて帰宅後の『疲労』の
原因は間違いなくこれだと思った。「これで聞き分けられてたのは
凄い」と思いながら「何とか助けたい!」と強く思うと同時に適合
する『周波数特性』が直ちに見えた。→右の『設計図』

所長のこだわる750,1,5k,3kHzのデータは採られていない…
 『耳』の部分による自然な増幅のチェックは3kHzを測定しないと
判らないのに、どこでもこんな検査結果…この例では不要ですが。
でも大変役立ちました。
 送られた、聞こえのデータ 
  相談者のオージオグラムデータ

 聞こえに応じた補聴器の設計
  *『増幅度・音質』の設計

  4kHzの聴力レベルは厳し過ぎて補聴
 器の効果が望めないため増幅しない。
  高音部の増幅度が大きく、ベントを
 大きくするため、強力なハウリング抑
 制機能が必要と確信。

 試聴器を作る〜『試聴調整』


 送られたデータを元に聴こえ難さを適切に軽減できる『音質』
試聴器を設計、応用機器まで準備。これは所長が1980年から継続し
て安定した成果を出してきている独自の計算ルールによる調整法で
ある。

 最大出力は常日頃の反省からやや大きめに設定。日頃のAさんの
ご苦労と帰宅後の疲労が見えてきた。周囲の方々も相当のストレス
があったはずだ。この聞こえでは 体温計のお知らせ音など、一見
聞き易そうな音が全く聞こえない。
日常生活では大変困る場面が
いくらでもあったに違いないと思った。

 一刻も早く『聴こえる感動』を提供したい!!

 パソコン上の調整画面

  試聴器の最終調整画面(耳掛け形)

  高音部の聞こえる範囲が非常に狭く、
 出力を大幅に抑える調整が求められた。
 調整には、予想以上の時間がかかった。


 試聴器はハイエンド、実器はスタンダード

 お試し用、高性能補聴器 実際に販売される補聴器の調整 
 巨大ベント耳せんの試聴器  『耳閉感』が気掛かりの実器

 *試聴調整後の結果…実器価格が決定する瞬間 → 安い!
  …十分満足な聞こえに、試聴器にすぐ慣れてしまった

   『高音部加工』は聞こえの改善に役立たなかった。
  →→すっかり慣れてしまい、信頼できる紹介者のためにも
  貸し出さざるを得なくなった…→貴重な報告が続々!

 試聴器による『聞こえ』
 試聴器による聞こえ方の改善状況表示 

 補聴技研で詳しく測定した結果

 黒い曲線;750,1.5k,3k,6kHzまで測定
     した左右のオージオグラム
 赤い曲線;通常調整による『補聴器を
     付けた聞こえ』
 青い曲線;『高音部加工』調整を加え
     た『補聴器を付けた聞こえ』

 試聴器の装用効果は…感動的!


  *調整当日…
  帰りの電車内では大違いの聞こえに感動!来るときには困難
 だった会話が帰りには特に問題なくできるようになっていた。
  Aさんは聴こえる感動を、ご主人に泣きながら報告された
 か…(調整当日夜に届いたメールから)

 *試聴3日目…
  「すっかり体の一部になりました」とのメール。
  仕事上の不便もさもほとんど解消したそうで、大喜び。

 *試聴7日目…
  聞こえ難い場面の報告メールTVドラマの木村拓哉さんの
 声が不明瞭。女性の大勢いる場所での会話が聞き取り難い。
 他には「不満なし」の様子。

 実器による聞こえは…
 販売器による聞こえの改善結果、3通り
 @屋外用 A職場用 B静かな場所用
   ※摩擦音は全く聞こえません。
 実器;“誤差補正”が快適な聞こえを創る


*直前の調整で… (試聴開始後14日目)
 ・音量感が違う(弱い)→実際に試聴器と聴き比べて再調整
 ・それを耳につけていただくと…「ほぼ同じ感じ」に。車の
 中でずっと音楽を楽しみながらレストランへ。


*実際につけて微調整開始…今回も調整に苦労。
 ・意外にも不明瞭で大きい音がうるさい
  →調整で苦戦しつつ試聴器と同じ聞こえ方に近づけ、4種の
  プログラムモードを設定。

 ・左右差が残ったのを補正
  →一定の音を出して聞き比べながら1dB単位で左右差を補正
  する;補正に求められたのは何と2〜3dB
 ・自分の声の籠り感が少し残るものの何とか我慢できる範囲に
 調整完了。『本番』でも完成まで3時間近く。
  初期目標達成!補正の結果に満足。微調整は本当に重要。

*ところが不具合発生…「思ったほど聞こえない」

 *最大出力調整を再検討;もう少し大きく!…難しい原因は
 器種に依存する独特のピークを持つ周波数特性だった。
 →これは調整で補正できる周波数帯ではないことが判明。
  痛いところを突かれた…。2.5kHzの調整機能が欲しい!
 こんな情報がメ−カーには『より良い補聴器』開発のヒントに
 なるのだろう。結局『補正不能』で終了。悔しい。
           『弱点』をよくぞ発見してくれました!


 おかげ様で…

 今回の補聴器創りにも次の『おかげ』が
大きな力になった。「補聴器はすぐに役立
つ」は真実。改めて下記の方々のおかげと
心から感謝している。

 1 高性能試聴器の存在;メーカー
 2 実器の高精度仕上げ;職人
 3 紹介者の親切な言葉かけ
 4 遠方でも来てくださった
 5 ご購入を決意くださったお客様
(これより調整し易い方の断念例がある)

 だから…

  上記5項目に何とか応えられる調整
 結果が作れて、所長も幸せ…とは言え、

 *本当によい聞こえは、まだまだ…

 試聴器でないと、どうしても聞こえない
音の存在を教えられ、再び痛感させられた
難しさ…なぜウチだけがこんなに悩む?
…もっと細かい調整機能さえあれば…

 何とか満足できる『聞こえ』が完成した
時、調整に関わった時間は既に10時間を
超えていた…これでイイのだ!!

*この方も即日!! → Bさん(11)

*悩まずにできた → "作りたい"


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 *Aさんの補聴器セット紹介
 Aさん補聴器セット写真

 *総額50万円以下で作れました。

 *マイクを持った方の声やスマホの受
 信音が補聴器に直接届く!
  →帰りの電車内で有効性を確認!!