理想補聴器を求めて

 『よく聴こえる補聴器』と出会うまでの障害…  (前回更新;2024/07/16   再更新;25/03/10)

 音楽関連のお仕事をされている方が難聴を自覚したとき、それは死刑宣告にも相当する瞬間でしょう。高価な補聴器を
求めてしまうのがこんな時。高い音(4kHz以上)のきこえが残っておられる方ほど補聴器購入後の強い失望感に襲われる
例がよくあります。調整不良が原因では論外ですが、調整技術ではカバーし切れない限界にしばしば遭遇するからです。

 所長は次の6点の問題に悩まされながら“理想補聴器”を1980年代から探し続けています。

 1 補聴器のレシーバから再生される音声の周波数範囲が、通常のオーディオ機器と比べてはるかに狭い(100-6kHz)
   …「10kHz以上の音まで出せる」と誤解しかねない不当表示のカタログを見てあきれたことがある。
 2 補聴器レシーバからの再生音は平坦でなく、音圧の急速な変化に追従できない欠陥(過渡特性が悪い)もある
 3 補聴器に内蔵される誘導コイルの受信感度特性が平坦でない(低音域感度が低い。100Hz以下は受信できない?)
 4 補聴器の受け入れられる信号の許容範囲が狭い(20-90dBSPL?)→→大きい音が潰れやすい
 5 ディジタル化された補聴器の出力音が不自然になった→大きな和太鼓の音が「ガーンガーン」と聞こえる。
 6 高出力・高性能のディジタル補聴器が少ない→出力不足で頼りない音で、在来の補聴器より聴こえにくい。

  補聴技研は、これらの問題を可能な限り軽減させるよう尽力しています。確かな基本性能をもつ器種の厳選に加え、
 聴力データをきめ細かく採って『耳につけて』調整して。それでも“思い通りの音”は作れません。

  特に4と5は深刻で、どうしても『安っぽい音』になってしまいます。“ハイエンドマルチチャンネル”でも困難。
 「迫力ある大きな音で高い音の切れ味をもっと」と熱望される所長は悩みます。聴力の良い方や後天性難聴の方ほど
 顕著です。正常聴力時の聞こえを再び取り戻したい、当然の『心の叫び』だからです。「きこえの違和感は仕方あり
 ません。慣れてください」などと到底言えません。
補聴器を極限まで使いこなされる先天性難聴の方にも苦しめられ
 ることは、別ページで既に述べました。

  2015年を境に、取引メーカーの中からやっと“理想補聴器”に近い製品が登場。限定的に紹介・供給することを決意
 しました。周波数範囲は6kHz位までですが『通常のヘッドホンの音』に近い音の作れる環境が整った('17)のです。
 さらに2020年頃から一層高精細な音声処理のできる補聴器が登場、微かなノイズを気にしなければ高性能ヘッドホンを
 凌駕する補聴器まであります。ハイレゾのクラシック音楽を聴いた時は涙が出るほど感動しました。音楽家にも認めて
 いただけそうな『音色』でした。聴力測定を細かく行って調整を繰り返したのは言うまでもありません。

  これらは高価です。静かでハッキリした聞こえを確実に手に入れるには、残念ながら経済力に強く影響されます。販
 売者には高い性能を極限まで引き出す(大差が出なければ意味なし)重荷が背負わされます(現実は今でもひどい)
 ※本当に良い聞こえを作るには難聴者の苦悩を深く理解できる良心と高い専門知識と精細な調整技術が欠かせません。

  もしかしたら“世界征服”実現できる補聴器はこれか…。より高出力()な器種が追加されたら言うことなしです。
 重度難聴者からの「パワーと明瞭性の両立を」との熱いラブコールが今も所長を悩ませているからです。

  上でも述べた通り、某ハイエンド補聴器の音質を新開発の測定法を用いて通常の挿入型ヘッドホンに近づけることに
 成功しています(2017年)。正常聴力者で違和感の少ない重厚な音で、クラシック音楽鑑賞にも何とか耐えられました。
 この時点で誘導コイル入力モード、後に外部入力モードでも成功しました。試聴で何度も鳥肌が立ったほどです。

  後にワイヤレス受信の音質改善に着手。使用者の聴力に応じた特性に調整して一層透明で鮮明な聞こえを作れたのを
 体験。先に述べた『涙』につながりました。補聴器が、聴力の微妙な凹凸を補正する高性能低歪イコライザの役を担う
 ことができた
のです。8kHzまで確実に再生できていました。
  …平均聴力レベル40dB台で高音部も聞こえる方々から感動のコメントを確実にいただけそうです。('22/08/22)

 ※「高出力タイプのパワー不足」は若干改善されたが、所長はまだ不満だらけ…(2025/03/10現在)

  スーパーパワータイプ登場は今まで『きれいな音』に飢えておられた高度難聴の方に朗報でした。設計意図通りの
 『澄んだ音』を届けられるようになったからです。とは言え某補聴器店では同等性能器がまるで駄目だった例があり
 ます。選定と調整にはより一層の注意が必要で、パワーが低かったのを知らない補聴器販売店員が悪かった。『高度
 難聴向け』とは言え、既に所長はパワー不足を痛感。平均105dBが限界(感音性)と独自設定していました。本社の方に
 出会う機会があり"More powear!"と熱く訴えたところ、既に開発が進んでいることを確認できました。(2015.10)

  間もなく、その高出力補聴器が発表されて補聴技研が国内初販売。大変喜ばれましたが、わずかな出力不足が重度
 難聴の一部の方々から失望感…より高出力の補聴器探しが始まりました。メーカーにも知らせました。(2021~)
          ※新型補聴器には一層きめ細かな調整が求められる!⇒⇒調整結果; 喜びの声(bernafon HP)

 *同時期にXP121とほぼ同じ低音部出力の耳掛型を発見!…しかし…
      ⇒今度は「聞こえる音がぼやける」。少し良い器種はあるものの、理想補聴器はまだ遥か彼方…


1 改善されている性能(一部は既に紹介済み)
 ・マルチチャンネル補聴器で気になっていた、音のひずみ感低減した(メーカーによる)
 ・突発音抑制機能の向上(レジ袋を揉む音や硬い物のぶつかる音が耳障りでなくなる)→安価なタイプにも拡大中。
 ・補聴器(アンプ)が受けられる音声信号の入力許容範囲が広くなった→これから紹介するタイプ以外にも誕生中。
 ・音の再現性の改善→聴力レベル・調整次第ですが、『生の音』に結構近い音を作れる器種が登場。意外に安価!

2 改善不十分な性能(補聴技研は常に徹底調査。性能限界ぎりぎりまで調整するしかないです)
 ・レシーバの周波数範囲が狭い(8kHz以上の音は補聴器から出せません)と過渡特性
 ・平坦性に欠けるレシーバの周波数特性(大きなディップはどうすることもできません)
 ・高音部の出力が低いレシーバの周波数特性高音部の聞こえる重度難聴者にはお勧めできません!
  →重度用補聴器は大きな音を出せる周波数帯が狭く、高い音も低い音も出力が弱い。このため、高音部の
  聞こえの残る高度~重度難聴者に満足いただけるような高品位で鮮明な聞こえを提供できない。
  …『聞こえの質』に敏感な感音難聴者を十分納得させられない悔しさを感じることがある。
 ・誘導コイルの受信感度特性悪化(入力側で改善できない) → 「磁気ループサウンドが凄い」に詳説
  …磁気ループからの受信が一層ひどくなり、使い物にならない。(ほとんどの難聴者が知らない)
  ➡新型補聴器の磁気ループ入力特性は『低音大幅カット』→“良い音”に飢える方が失望。
  →『外部入力』をお奨めしています。これで聴く音は実用上綺麗(納得行く調整には膨大な時間が必要)
 ・非常に大きい音を歪の出にくいように『圧縮』する機能が劣る新型器(前のほうが良かった…)
  →小さい音と大きい音どちらも鮮明に聞き取ることができない…聞こえに敏感な感音難聴者を助けられない
   設計通りの出力音を作れない;思い通りの快適な聞こえを作ることができない…イライラするときも。
 ・低消費電力性能が高性能化で退化…“充電式”で改善?(耳掛け型限定?)⇒2年以上電池交換不要に↓↓
 ・音質調整機能が貧弱。例えば、設計通りの『低音強調』ができず隣り合う周波数帯域まで強調される
  ➡結果、低音部の聞こえ難い方に納得ずくの高品位音を提供できない悔しさを何度も味わう。


『候補者』と『候補補聴器』は下記の通り! ↓↓↓


 候補者のオージオグラム適合限界
   (高出力新型器でもほぼ同じと考えた方がよさそうです)

 チャネルフリー補聴器適合限界の表示


 緑の曲線;今までの補聴器(BTE)による適合限界目安
     *ITEPD、ITCPD、充電式も同様
 青い曲線;SR7/3SPの適合限界目安
      (ダンパなし;実線、ダンパ有;破線)
 *赤い太線が補聴技研お馴染みの補聴器装用閾値目標で、
 緑のオージオグラムに対応する目標設定例です。
  …実際には3k,4kHzの70dBの方が、摩擦音を鮮明に聞く
 ようにはなかなかできません(知られていない…)。

  新型器で高音域の聞こえをさらに改善できそうですが
 骨導聴力レベルのわずかな違いで適合限界はもっと低下
 します。選定・調整には一層注意しないと…

 *どんなに良い音の補聴器でも聞こえなければ話になり
 ません。この表では適合範囲をメーカー指定より厳しく
 設定して出力に大きな余裕をもたせて使えるようにして
 ありますが "XP121"の方がよく適合する例をしばしば体
 験しています。音質に不満でも聞こえなくちゃ話になり
 ません。平均100dB以上の方に喜ばれる鮮明で高出力の
 新型LX7/3がやっと発売に! 出力余裕が5dBほど引き
 上がりました(補聴技研基準)。 ('2020/01/25)


『元の聞こえ』が調整結果に大きく響きます
  この限界を超えるオージオグラムの方には、補聴器の
 最大出力不足傾向が増大します。重度難聴対象の調整は
 本当に難しいです。特に低音部が…
 →聴力レベルが100dBを超えると余裕ある出力がないと
 歪んだ音ばかり目立って聞き難くなるのです。
 →何とか手に届く範囲の価格に設定してしてくれたメー
 カーには本当に感謝。まさに『コスパ抜群』です。

 SRシリーズ以上に高いCPで人気が出ています!!
 →メーカーの努力に応えられるべくしっかり調整します!
  他の取引メーカーからも『所長好み』の高性能器が登場
 してワクワクします…性能をしっかり分析しないと。説明
 不足の部分はネットを使って世界中検索しています。

  既に次世代器を発見したり、国内の“両耳百万円”が某
 国では調整保証付きで半額以下で販売されていることまで
 発見。日本の補聴器会社は儲け過ぎ?(2020/01/14)

*SR3は'20/1/25から総合支援対応器の"LX3UP"に、新たに
 "LX7SP/UP"が追加。パワー・性能共にアップ!
  特に"LX7UP"は高出力に加え、騒音下での聞こえに大幅
 改善を達成。中継器なしのワイヤレス機能までついて!
  ⇒⇒大きな不満だった出力・増幅度不足が若干解消。

 *しばらく掲載されてきました『証言』が順次書き換え
 られています。新たな『症例』にもご期待ください!

 *LX7/3UPの適合限界例は… ⇒⇒ 事例6

 所長のお気に入り候補器の例

 *チャネルフリーによる澄んだ音!
  → バーナフォン社最新型、最上位器種(高価です…)

  *充電式高性能器(E400)がデビュー!!
   電池寿命・髪のこすれる音の問題が解決。
   音源定位と騒音抑制性能がさらに向上。ワイヤレス
  モードの鮮明で迫力ある音に感動します。
   →1例あり。リモート調整で「文句なし」の結果を
   引き出せました。音楽家にぜひ試したい!

  *高性能器をお探しの方、どうぞおいでください!
   →補聴技研で試聴体験できます!


 *NJH社からも充電式高性能器、安価!
  → バーナフォン社最新型と競合?(EM別\864,000)
   音質を除けばほぼ同性能?リモートサポートが可能
   これも補聴技研にはぴったり。『本気のお客様』が
   来所してくださらないと、腕が振るえません。

   *両器種の適合可能限界(高出力型で補聴技研設定)
    平均80dB以下で有効と思われますが、低音部聴力が
   60dB以下でないと適合困難と推定しています。

 *スターキー社からは『充電式耳穴型』が!
  → 平均100dB近くまで適合できそうな最新型。高価格が
   残念ですが、充電できる耳穴型はコロナ禍の環境下で
   大きな強みを発揮します。(猛烈に高価ですが…)
  →実用上差支えないランクの製品を2組販売しました。
            (~'21/08 \616,500 \456,500)

 *平均80dBを超え、115dBまでの方には…
  *納得の高出力耳掛形が2器種同時登場(2020.01.31)
  ・"XP121"並みの高性能新型器(UP)が登場。
   XP121で問題だった『耐汗・耐久性』が大幅改善、騒音環
  境での聞こえが改善され、周波数シフト機能・強力なハウ
  リング抑制機能・ワイヤレス機能もついて凄い!
  *驚異的低価格! → 両耳34万円! これは激安!!
   …高性能に一時驚かされた他社器種は3倍以上もする!
   ※所長待望のそんなスーパーパワーが登場しました。

   ネットで一足早く発見した所長は国内発売を待っていた。
  大量に販売してきた人気器種(XP121)に近い出力。
   やっと『重度』の方に勧められそう…これはイイ!!
   *誘導コイル感度性能がXP121より確実に悪化。今後は
   ワイヤレス接続が中心?他ブランドも同じ傾向。

 *ケースカラーが少しだけよくなりました
  ※LXシリーズも補聴技研が日本初販売達成!
   (国内初だった補聴技研のSR3販売→→『症例7』
)

 ◎高出力型登場!…Signiaブランドに
   個々の良さを最大限引き出せれば納得の聞こえが作れ
  るはず。 快適な聞こえは貴方の行動なしには不可能。
   → 共有しませんか? 聴こえる感動を貴方と共に!

 重 要 事 項
 高性能を生かすかどうかは調整技術次第!
  …購入失敗は許されず、所長は一層緊張…

 高機能補聴器調整・販売には性能を100%引き出せる高度な
商品知識、ランニングコストまで配慮できる十分なアフター
ケアのできる企業良心がより強く求められ本当に大変です。

*最初から高級器を勧めるような補聴器店にはご用心!
 試聴器で詳しく聞き比べて下位器種との違いを出せない場
合は販売しません→下位器種で通常サービス適用となり、
この方がお得!
聴力データと設計目標次第です。
 *「高い音が感じられる凄い結果」をアクリバシリーズで
 出して以来、有効例を増やし続けています。
  →→導入結果は下3段目の証言4をご覧ください
*各メーカーから『理想補聴器』が続々デビュー!
 価格が下がって性能アップ!…それぞれの『得意技』を徹
底的に把握できないと意味がありません。メーカーから送ら
れたフィッティングソフトを操作して検証。あるわあるわ…
お客様も所長も感動しそう。
その日に向けて頑張ります!
聴診器でお悩みの内科医師向け補聴器応用機器も開発!
 *補聴技研で試作完了→→ お任せを!
 *相応しい方の職業・趣味・性格

 音の微妙な変化を敏感に聴き分けられる方が最も相応し
い方で、現役の音楽家や演奏家がぴったりです。アマチュ
アでも同様、高い音を鮮明に、繊細な音の変化をしっかり
聴きたい強い欲求をお持ちの方ならどなたも候補者です。
限界は勿論ありますが…
 その熱い願いに堂々と答えられる補聴器を作れる技術者
は限られます。そんな一人に所長が選ばれるよう、日々の
研究・努力を重ねています。メーカーには不都合なデータ
まで把握しているつもりです。一般向けカタログから発見
した疑問点・問題点も大量に保有しています。

 外部入力の実験では所長の認識が激変(右下)しました。
そして、音楽の本当に好きな方にも十分納得できる音作り
のできる自信もつけました。所長による実験では、ぎりぎ
り8,000Hzの音までしか聞えませんが、結構イイ音で驚か
されました。『トリハダ』経験された某補聴器メーカーの
来所者もおられます。自社の補聴器では作れていなかった
のかと邪推し、ちょっぴりあきれました。

 *まずは来所、試聴されてご確認・ご納得ください!

 もしご購入の機会が与えられれば、お客様とともに徹底
して時間をかけて納得の補聴器を作らせていただきます。
 →お客様の熱意次第!
    お問い合わせをお待ちしています!!

*充電式が急速に普及!
  ハイエンド器ご購入の方には新たなサービスで応援
   →→→個々に対応;イヤモールド、充電器代補助等で

 *電池交換式は従来通りの電池のご提供

 *外部入力単独の調整ができ・・・・・なくなって感動
  がなくなりました。 "bluetooth" を応用したワイヤ
  レス技術を応用した方がはるかによい音をさらに安
  価に提供できるようになりました。まさに感動です。
  実験で確認が済んでいます。

*特別なサービス例、詳細(下記写真)
 ・イヤモールド・パワーモールド作成半額提供
 ・
bluetooth送信機無料提供
 ※bluetooth送信機の出力が足りない場合には小型
 パワーアンプ(単3電池駆動)で音量不足感解消!
  …こちらは別売です
   *
迫力一杯のステレオサウンドが
  愛用の補聴器から炸裂します!

 応援の一例 (特にハイエンド耳掛け型向けです)

 *耳かけ形両耳(充電式)ご購入の例です →→
  …2019から"bluetooth"も導入!


 *今までのメーカー純正ワイヤレスシステムはモノラル
 サウンドで、電話利用時以外は高品位な音質を感じられ
 ませんでした。外部入力でか可能だった、持ち味の潤い
 感あふれるステレオサウンドを伝達できなかったのです。
  この写真は「音楽を普通に楽しむ」のをイメージして
 組み合わせています。非常にコンパクトで健聴者が普通
 にワイヤレスヘッドホンを聴くのと大して変わりないで
 でしょう。この写真の例では『充電式』までそっくりで、
 補聴器を目一杯使っても電池代ゼロです!
                   (関連情報;10)

  騒音が全く入らずに静かにハッキリ聞こえる特長は、
 通常のヘッドホンと同様です。(こちらは磁気ループ)

 *黄色のディジタルオーディオは接続説明用見本です
   (スマホにも応用できて迫力満点の音楽を楽しめます)
  ※あえて耳掛け形を選んでも良さそうな気分になってきますね!
  ※この応用効果は低価格器(両耳40万円)でも十分可能です。

      



 「聞こえる喜び」を Boost up!!   →適用例(21)

  補聴技研でお買い上げの方限定サービスの例です

 *外部出力端子付き電話機(送受話器)。これもお薦め!
 *より高性能化した外部入力コードを独自開発、丈夫です。
 *磁気ループの場合、ご購入者好みのヘッドホン持込加工にも
 応じます!(磁気ループ感度の良い耳穴端補聴器にお薦め)

 証言1 New!!「異次元の聴こえ!」

 60代男性(兵庫県から!)、シーメンス耳掛け形(RIC)所有
 …3泊4日で試聴~実器購入、再調整2回を受けて表記の
 聞こえを入手できました!(2019.12)

 充電式補聴器で得られた感動の聴こえ

  図中の赤太線(調整結果)がお作りした補聴器で作られた
 聞こえ方、グレーの太線が所持器による聞こえ方です。

  所有されていた補聴器は76万円もした“ハイエンド器”。
 補聴器なしの方が自然に聞こえるくらいだった。クレームに
 適切な対応ができず、何度調整しても聞こえが改善できずに
 7年も悩まされたそう。同じお店に再び相談に行くと新製品
 を勧められた。価格はなんと『100万円以上』。購入をため
 らった末、補聴技研のHPを発見して来所された。

 *同一器種のトラブル例を所長は知っています!!
             ⇒⇒ インチキ6???


  調べたところ栃木県にも系列店のある補聴器店。組織ぐる
 みで不正を働いているのではと邪推。でも一般にはそれほど
 ひどいとは知られないので…買ってしまう。補聴技研で試聴
 して原因が解明されても76万円は戻らない。

  補聴技研独自の調整を受けたほぼ同形状の充電式新型器で
 大幅な改善を達成し、感動の聞こえを味わえて即ご購入。
 ささやき声の会話(50cm)までできるようになりました。性能
 ランク2番目で『59万円』。日光滞在中に実器を仕入れて調
 整を済ませてお持ち帰りいただく。必要最低限の応用機器の
 提案も受け入れてお買い上げ。価格『60万円+α』
でした。
  補聴器ご購入プレゼントのbluetooth送受信器が後に『異
 次元の聴こえ』
作り(下)につながりました。

*再調整;実生活で使ってみると不具合が見えてきて…
 ⇒調整し直したデモ器貸し出しで聞こえの改善状況を探る
 ⇒ヒントをたくさんいただいて実器を徹底的に再調整して
 返送した。今度こそ!
 ⇒「bluetoothで聴いたら、凄い音響空間に包まれました。
  まさに『異次元の聞こえ』です」と、最高のコメントを
  いただきました。調整回数は全部で3回でした。
   ※右上写真(応援の一例)と全く同じ組み合わせです!

 ◎電池購入不要が3年続いています(*)

*所長コメント
  兵庫県神戸市からはるばるおいでくださった方。今度は
 聞こえで感動する日々を迎えられます! オリンピック・
 パラリンピックの興奮を彼自身の耳で十分堪能できること
 でしょう。遠距離をものともせず実現された熱意に心から
 感謝とお祝いを申し上げます!
   *オリンピックの開催延期は想定外でした…('20/03)

 *3年目にメールをいただき快適に使われているのを確認。
 充電池はまだ何ともなく使われているそうです。3年間の
 快適な聴こえに支払う電池代がゼロです。('22/08/19)

 証言2 New!!「堀を流れる水の音がきれい」
   40代男性、北海道から来所。(2020/02/28)
  *前回高性能器で感動したものの、出力不足があった


  新型器による成果

 *赤茶色曲線2本に挟まれた装用目標ゾーンに入っています
  ・ゾーンに入っている赤く太い曲線が右耳の装用閾値曲線、
  ・ゾーンの下にある青く太い曲線が左耳の装用閾値曲線。

   装用閾値をそろえることはさすがにできませんでしたが、
  「左側の補聴器からも聞こえる」と言われたため、この状
  態でお使いいただいています。普通の会話音声が楽に聞こ
  える35dBくらいの装用閾値(補聴器を付けた場合の聞こえ)
  が得られました。最も気がかりだった250Hzの聞こえを十
  分補う一方、高い音を低く変えて聞こえる部分にコピーす
  る機能を使って3kHzの装用閾値を30dB相当にできました。
  これらの機能が次の感動(右耳)を引き出せたのです。

  ・水の流れる音が聞こえ、場所による違いも分かる
  ・『鳴き竜の声(エコー音)』(ルルルル…)が聞こえた
  ・今までできなかった男女の声(車内放送)の違いが判る
  ・聞こえ難かった左側も少し聞こえるようになった
          (“鳴き竜”のいる日光東照宮↓)

   日光東照宮陽明門

  左側はハウリングに悩まされて初期調整に苦慮、『リニヤ
 モード』に調整し直してようやく使えるようにできました。
 不本意な結果で断続音にしか聞こえないはずですが、平均聴
 力レベル120dB以上の方に使えたのは凄いと思うしかありま
 せん。大きな入力音でもしっかり処理して再生できる機能
 お陰です。過去のの補聴器では問題なかった機能が、やっと
 改善されたということになります…勉強になりました。

  しかし快適補聴の実用上限を示すとすれば、証言1.2の
 オージオグラム下部の太い破線曲線が安全なようです。
  ※“110dB以上”には、耳掛け型は原則お勧めできません。
  ※重要!!;非常に大きな音が出るので長時間使わない!
       …無用な騒音環境下では“スイッチoff”

       ⇒⇒⇒関連(補聴限界)事例


 証言3 「早く早く7日が来ないかなあ」

     …『7日』とは、補聴器のお渡し予定日のこと
   30代女性(県内)“1”と同じメーカー製を試聴中。
     →うるさくて不快。3か月たっても改善しない。
   *所長も非常に苦労しました

 聞えの改善例(3)、ささやき声まで聞こえる 言葉の聞き分け改善、3点から100点満点に!


・裸耳での聞き分け成績; 9点(聞こえにくさに落胆)
・貸し出し器での同成績;76点(大きい音が不快)
試聴器聞き分け成績 ;97点(鮮明な聞こえに感動!)
     「こんなに聞こえる! 補聴器お願いします」
・購入補聴器での成績 ;100点!(予測通りでした)
 *ささやき声まで聞こえる25dB程度の聞こえにできました
 (最高感度での成績。環境設定4種。後日再調整)

*所長コメント(反省も込めて…)

 補聴器調整に問題があった。これが認定補聴器技能士の
実力か? 大きい音の不快感が改善できないのでは、売る
資格はゼロだ。メーカー広告は「明瞭に聞こえる」と自信
たっぷりだが専門店の調整結果はあまりにひど過ぎる…

 3か月かけて改善のない状況が10分ほどで解決!
*所長の実力は→ささやき声まで鮮明に聞こえる状態に。
 「不明瞭で不快ではカネの無駄」と、返品を勧めた。
*彼女の最高の笑顔に所長はジーンときた。彼女の人生が
 一気に明るくなることだろう(※)。

 選定器種は2番ランク廉価版、CT7NR(販売当時)
うるさくなく明瞭な聞こえを作る可能性を持つ器種です

 こんな機会を与えていただき、大感謝でしたが…↓↓↓

  再調整が十分な改善につながっていないことが後日
 判明。騒音の影響が想定以上に大きく、難しい…
 → 調整を重ねて何とか満足できる範囲まで到達。
  補聴器づくりは、本当に苦労の連続(当然)です。
   *そろそ更新時期ですが、相談連絡なし…心配。

 *自作の川柳で改めて自分自身を戒める…

  当たり前、
  聞こえる補聴器渡すこと
 証言4 “モヤモヤ”が消えた! 

 *新型器(周波数シフト)による結果を出しました!
           →近似例(症例22粘り勝ち)
  厳しい要求の持ち主が、ついに来所!
   …「頭がモヤモヤして気になる」

 総合病院で脳の検査まで受けられた方。高い音の耳鳴り
が一向に軽減せず「頭が変になったのか」と随分悩まれて
おられた様子。…実は高音部の聞こえ難さが原因?

   理想補聴器で作られた快適な聞こえのデータ *言葉の聞き分けチェック表は省略

 補聴技研の試聴器で十分満足できる結果を引き出せて、
モヤモヤ感が消失。高い音の耳鳴りも軽減できました。
 やはり高音部の難聴が原因だったようです。高音部を加
工して聞こえるようにする機能
が聞こえと耳鳴り軽減に役
立つことを立証できました!→1週間お悩みの末、ご購入
              (AR7相当器種,販売当時)

 この方の聴力では一般に「補聴器不要」と言われます。
言葉の聞き分けチェック(証言3の右の表)でも80%くら
い聞き分けられていたからです。大差が出たのは『周波数
シフト機能』を働かせたときでした。この図は“新型で2
番目の高性能器”
で得られたもの。喜びと感謝の電話を早
くも翌日にいただきました。

 青い曲線が通常モード赤い曲線が高音部の音を低音部
に移した結果得られた『聞こえ』
です。通常の補聴器では
絶対に聞こえるはずのないニイニイゼミの鳴き声が聞こえ
のですから間違いありません。聞こえすぎによる不快感
もなく、調整者としての大きな感動を味わいました。
 聞き分けチェック結果がほぼ100%正解となりました。
このような補聴器が英語圏の国々で開発された経緯が十分
想像できました。開発メーカーとご購入者に感謝+感動…

*特性切替を次のように設定してお渡ししました。
 ① ハッキリモード(モヤモヤ感が消失、最も明瞭)
 ② ほどほどモード(高音部強調控えめで疲れにくい?)
 ③ リラックスモード(モヤモヤ感除去、耳には優しい)
 ④ 磁気ループ専用モード(音楽を静かにハッキリ聴く)



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   注意!補聴器の不正販売実態      補聴器づくりを希望(質疑応答)