前回更新;'25/06/21 最近の更新;'25/07/03
症例31 *補聴器オーダー3回目の方 骨導聴力がある程度残っている。音量を上 げられる電話機である程度の聞き分けができ る女性(東京都)。立て続けに3回もご購入。 2kHzの聞こえ方に不満はありますが、耳の 手術後の影響で柔らかい大きめの耳せんしか 使えません。ハウリング防止のため、これが 調整の限界でした。右耳は非常に重度で補聴 器の効果がないため、片耳装用です。 ![]() 現在はこんなオージオグラムです。相談を 受ける毎に聴力測定と補聴器装用閾値測定を 行って調整しています。(2016.2) 右に続く→ |
お気に入りの“音色” お気に入りの“音色”です。 (周波数特性と入出力特性図) ![]() 純正のダンパ入りフックではどうし ても1kHzの音が聞こえすぎて調整でき ません。こんな時には補聴技研開発の オリジナルダンパ入りフックが活躍し ます。この方には、こんな“音色”つま り、周波数特性と出力特性がぴったり だったのです。(注;お客様の表現) 2kHzより高い音域の聞こえの改善は ほとんどない調整になっています。 数年かかって得られた、この方専用 の“ピッタリの音色”で、さらに『総 合支援対応器』でもあること。つまり 安価であることも見逃せません。 この方が納得できた特性は簡単に は作れませんでしたが、悩んだ甲斐 は十分ありました。 右に続く→ |
30万円の“浮気代” ?!![]() …買っちゃった… "Oticon Chili SP7"の特性 その特性が上の図です。 左のパターンとは、まったく 『別物』に見えるでしょう。 調整等のサービスを受けるの が面倒になったのかどうか不明 ですが、つい近くの補聴器専門 店に相談してしまい“新型”を 試聴したが最後、腑に落ちない まま、ご購入に… 様々な便利機能の説明を受け たとのこと。同じ聞こえに調整 できていないよく聞こえない補聴 器にお金を払ってしまった。 これで「慣れてください」で すか…納得されなかったはずな のに…売るのが巧いなあ。 『売り物にならない補聴器』に、 30万円も払わせた行為は立派 な詐欺罪。補聴技研で高価な補 聴器を販売した経験は創業以来 20例未満です…下左に続く↓ |
追加のご注文を受けて… …パワーが足りない・作れない… 「同じ音色の補聴器をまた購入したい」とオー ダーを受け、様々な『便利機能』を備えた新 型器(バーナフォンSR3)で『適合調整』し たが…所持器のレベルまで届かない。 ![]() 「買っていただける資格なし」と、お薦め するのを中止。原因はパワー不足。良い音でも 十分大きく聞こえなければダメ(類例多数)。 実は外観もレシーバも同じ補聴器。一瞥して不 適合を予感して的中。所長は「これは売り物に ならない」と心の中で叫ぶ。 右に続く→ |
結局同じ器種しかなく… 結局同じ器種で同じ特性を作り上げ るしか方法がなく、ごく短時間に作る ことができた。実は3個目。これも快 適にお使いいただけるだろう。 「三つも買えた…」と呟かれたが、返 品・返金は既にムリだろう。 ![]() 上の特性図とほぼ同じ形になってい るのが判るはずで、こちらは9万円。 買ってしまった『30万円』は、補聴技研 創業以来販売した経験のない高価格。 お客様の納得なしで平気で売れる企業 精神にあきれた。この専門店の特技は 金儲けテクニックだけなのか… 右に所長のコメント→ |
信用できない『専門店』 天下の名門、オーティコン社 に恥をかかせているのではない かと思える某専門店の販売には 唖然。以下の項目が全て欠落。 1 特性を揃える作業 …測定器で見られたはず 2 音響ダンパー効果の理解 …これでも認定技能士? 3 適切な『音質調整』作業 …調整の根拠が不明 4 最大出力音圧レベル設定 …不足していたはず 5 お客様の納得の様子観察 …『感動』がみられない 6 装用閾値の測定 …やらないから解らない *店員の『専門性』に問題がある! 上記項目をきちんと行えない 店が"People First"を語る資格は ないと所長は思い、無効を承知 で返品を勧めた…悔しい。 インチキ補聴器が確実に作ら れていた証拠…ひど過ぎる! 「東京にはこんな補聴器店しか ないのか」と嘆く所長は異常 なのだろうか…以上(笑) |
こんな測定・調整もできる! 外部入力特性と誘導コイル入力特性比較 ![]() 耳掛け形補聴器についている外部入力端子 から入る音がどんな音質なのか、実は知られ ていない。それを明らかにした貴重な測定デ ータ。メーカーは「外部入力でハッキリ聞こ える」としか説明していない。 いざ納得できる『音』を作ろうにも、どん な特性カーブか測定できない。所長も手探り で調整していた。測定用アダプタを開発後、 ようやく測定可能に!(興奮しました) この測定はどこも行っていない上、継続研 究で推定していた磁気ループ側の改良限界が 明らかになった。→誘導コイル受信の限界は 予想通り6kHzだった。 ◎ 結 論 外部入力の方が高域特性に優れ、この例で は8kHzまでしっかり受信できていた。 *難聴気味の音楽家に是非お勧めしたい! ⇒ 下に続く ↓↓↓↓↓↓ |
*『補聴技研』に相応しい、 マニアックな研究・開発が 続けられています。 『もっとよい音』を目指し様々な 研究が続きます。来所いただければ 『良い音』を体験・確認できます。 『聞こえ』関連の悩み改善の相談 目的だけでも訪問価値は十分あり! 特に、難聴が気になり始めた音楽家 の方へ…納得の聴こえをぜひ補聴技 研でご体験くださいますように。 *『聴こえ改善』は、あなたの行動次 第です! *関連ページのご案内 こだわりの補聴器創り こだわりの調整手順! 補聴器販売の実態 警告文一覧? 選ばれた方々一覧? ページメニュー画面 |
症例32;ここまでできる …この聴力では『人工内耳 の埋込み手術適用』と言われ るでしょう。 ![]() *3組目ご購入の秋田県の方 普通の大きさの会話音が十分 聞こえ、摩擦音も確かに『聞こ えて』います。高音部を低い音 に変える機能をもつ耳穴形補聴 器で可実現しました。 (採用器;Starkey ITE) これも素晴らしい理想補聴器 と、所長は調整結果に感動・満 足。当時の最高新記録です。 *赤が2組目で緑が3組目。ほぼ 同じ聞こえにできています。 →→→症例22 |
外部入力特性を徹底調整すれば… 外部入力(誘導コイル)も微調整が大切 音質の良い耳掛け型補聴器と外部入力アダ プタを使い、『自分だけの音色』を作りたい と考えて完成させました。自分のオージオグ ラムの凹凸のせいで、どんなに高級なヘッド ホンを使ってもいい音に聞こえません。もう "Hi-Fi"の音を楽しめなくなりました。 『聴覚障害』と考えれば、補聴器で補正す れば良いと考えました。自分で開発した調整ルールはごく軽い難聴にも応用でき、完全で はなくても満足できるレベルの『自分だけの 音色』に近づけられるはずと想像しました。 補聴器にとっては最も苦手な『楽器音と歌 詞の同時演奏』で実験。結果は…「こんなに 鮮明だったのか」と感動。ベートーベン作曲 の第9交響曲合唱付きで。最後までずーっと 聴き続けてしまいました。合唱団員のブレスを 生まれて初めて聞き取れ、大音響も快適に聞こえ たのです!…これこそ補聴器調整の基本。 *比較した挿耳型ヘッドホンと外部入力 コードを接続した調整済補聴器が中央の 写真にみられます。 |
![]() *補聴器なら、お好みの『音色』が 作れるはずだ! …『自分専用の素晴らしい音』は 他人には変な音に感じられて当然 …その通りでした。聴器創りの基 本精神を確実に実感できました。 …こちらは意外にも健聴者で実験 する方が効果的だと思いました。 左の図が『音色』の比較。1が 平坦型オージオグラムに適合する と思われる周波数特性。1と2が それぞれのオージオグラムに適合 すると思われる周波数特性。狙い どおりの調整はできませんが、実 際に聴き比べて挿耳型イヤホンよ り快適だったのを確認済みです。 *その後の研究開発により、ワイヤ レス受信で一層鮮明な聞こえを作れ る調整・測定も可能になりました。 …所長自身もワクワクしています。 |
「音色」を比べてみたら …十分ではないが、イイ聞こえに *調整結果はまだ不満足… ![]() *試聴者Mのオージオグラムは… 1.5kHzの聴力が左右15dB 3kHzの聴力が右0dB,左5dB ![]() *試聴者Kのオージオグラムは… 1kHzの聴力が左右とも10dB 2kHzの聴力が右25dB,左15dB ※オージオグラムに合わせた 『音色』の違い、挿耳型イヤホン が『平坦型』用に似ていることも 分かります。 |
◎補聴技研では、さらにこんなことまで実現させています ('24/11/04)