補聴器専門店が作れなかった“音色” 前回更新;'24/11/05   最近の更新;'25/03/31

 補聴技研で苦労して作った『聞こえ』が、有名メーカー品を扱う補聴器専門店で作れなかった話。
やりがい感と同時に当該補聴器専門店の無知を確信しました。ある補聴器販売店での補聴器調整を
体験する機会を得て聴力測定には感心するも、それに基づく補聴器調整結果には失望したのです。
何の疑いもなくPC任せで補聴器を調整したから。聞こえが改善された感覚は全くありませんでした。
『補聴器技能士』の習得した技術とは一体どんな内容で、それが本当に役立つのでしょうか?

 ここでは、通常では考えつかないような結果まで順次ご紹介。これらの効果を引き出せたのは結局
『本気で悩まれた方々』に鍛えられたお陰に他なりません。どんなに高い技術や理論があっても実現
できる機会をいただかなければ力は発揮できません。来所された『本気の方々』のお陰と、この場を
借りて改めて心から感謝申し上げます。(*特別仕様の補聴器特性測定器の存在も不可欠です)


 症例31

 *補聴器オーダー3回目の方

 骨導聴力がある程度残っている。音量を上
げられる電話機である程度の聞き分けができ
る女性(東京都)。立て続けに3回もご購入。

 2kHzの聞こえ方に不満はありますが、耳の
手術後の影響で柔らかい大きめの耳せんしか
使えません。ハウリング防止のため、これが
調整の限界でした。右耳は非常に重度で補聴
器の効果がないため、片耳装用です。
 
 現在はこんなオージオグラムです。相談を
受ける毎に聴力測定と補聴器装用閾値測定を
行って調整しています。(2016.2)
               右に続く→

 お気に入りの“音色”

 お気に入りの“音色”です。
  (周波数特性と入出力特性図)

 

 純正のダンパ入りフックではどうし
ても1kHzの音が聞こえすぎて調整でき
ません。こんな時には補聴技研開発の
オリジナルダンパ入りフックが活躍し
ます。この方には、こんな“音色”つま
り、周波数特性と出力特性がぴったり
だったのです。(;お客様の表現)

 2kHzより高い音域の聞こえの改善は
ほとんどない調整になっています。
 数年かかって得られた、この方専用
の“ピッタリの音色”
で、さらに『総
合支援対応器』でもあること。つまり
安価であることも見逃せません。

 この方が納得できた特性は簡単に
は作れませんでしたが、悩んだ甲斐
は十分ありました。 右に続く→

 30万円の“浮気代” ?!
 
  …買っちゃった…
    "Oticon Chili SP7"の特性


 その特性が上の図です。
  左のパターンとは、まったく
 『別物』に見えるでしょう。

 調整等のサービスを受けるの
が面倒になったのかどうか不明
ですが、つい近くの補聴器専門
店に相談してしまい“新型”を
試聴したが最後、腑に落ちない
まま、ご購入に


 様々な便利機能の説明を受け
たとのこと。同じ聞こえに調整
できていないよく聞こえない補聴
器にお金を払ってしまった


 これで「慣れてください」で
すか…納得されなかったはずな
のに…売るのが巧いなあ。

 『売り物にならない補聴器に、
30万円も払わせた行為は立派
な詐欺罪。補聴技研で高価な補
聴器を販売した経験は創業以来
20例未満です…下左に続く↓

 追加のご注文を受けて…
   …パワーが足りない・作れない…

 「同じ音色の補聴器をまた購入したい」とオー
ダーを受け、様々な『便利機能』を備えた新
型器(バーナフォンSR3)で『適合調整』し
たが…所持器のレベルまで届かない。

 

 「買っていただける資格なし」と、お薦め
するのを中止。原因はパワー不足。良い音でも
十分大きく聞こえなければダメ(類例多数)。

 実は外観もレシーバも同じ補聴器。一瞥して不
適合を予感して的中。所長は「これは売り物に
ならない
」と心の中で叫ぶ。   右に続く→

 結局同じ器種しかなく…

 結局同じ器種で同じ特性を作り上げ
るしか方法がなく、ごく短時間に作る
ことができた。実は3個目。これも快
適にお使いいただけるだろう。

 「三つも買えた…」と呟かれたが、返
品・返金は既にムリだろう。

 

 上の特性図とほぼ同じ形になってい
るのが判るはずで、こちらは9万円。

 買ってしまった『30万円』
は、補聴技研
創業以来販売した経験のない高価格。
お客様の納得なしで平気で売れる企業
精神にあきれた。この専門店の特技は
金儲けテクニックだけなのか…
        右に所長のコメント→

 信用できない『専門店』

 天下の名門、オーティコン社
に恥をかかせているのではない
かと思える某専門店の販売には
唖然。以下の項目が全て欠落。

 1 特性を揃える作業
  …測定器で見られたはず
 2 音響ダンパー効果の理解
  …これでも認定技能士?
 3 適切な『音質調整』作業
  …調整の根拠が不明
 4 最大出力音圧レベル設定
  …不足していたはず
 5 お客様の納得の様子観察
  …『感動』がみられない
 6 装用閾値の測定
  …やらないから解らない


*店員の『専門性』に問題がある!

 上記項目をきちんと行えない
店が"People First"を語る資格は
ない
と所長は思い、無効を承知
で返品を勧めた…悔しい。

 インチキ補聴器が確実に作ら
れていた証拠…ひど過ぎる!
「東京にはこんな補聴器店しか
ないのか」と嘆く所長は異常
なのだろうか…以上(笑)
 こんな測定・調整もできる!
  外部入力特性と誘導コイル入力特性比較
 

 耳掛け形補聴器についている外部入力端子
から入る音
がどんな音質なのか、実は知られ
ていない。それを明らかにした貴重な測定デ
ータ。メーカーは「外部入力でハッキリ聞こ
える」としか説明していない。

 いざ納得できる『音』を作ろうにも、どん
な特性カーブか測定できない。所長も手探り
で調整していた。測定用アダプタを開発後、
ようやく測定可能に!(興奮しました)

 この測定はどこも行っていない上、継続研
究で推定していた磁気ループ側の改良限界が
明らかになった。→誘導コイル受信の限界は
予想通り6kHz
だった。

 ◎ 結 論
 外部入力の方が高域特性に優れ、この例で
は8kHzまでしっかり受信できていた。

 *難聴気味の音楽家に是非お勧めしたい!
  ⇒ 下に続く ↓↓↓↓↓↓


 *『補聴技研』に相応しい、
 マニアックな研究・開発が
 続けられています。


 『もっとよい音』を目指し様々な
研究が続きます。来所いただければ
『良い音』を体験・確認できます。

 『聞こえ』関連の悩み改善の相談
目的だけでも訪問価値は十分あり!
特に、難聴が気になり始めた音楽家
の方
へ…納得の聴こえをぜひ補聴技
研でご体験くださいますように。

 *『聴こえ改善』は、あなたの行動次
 第です!

 *関連ページのご案内

   こだわりの補聴器創り

    こだわりの調整手順!

     補聴器販売の実態

      警告文一覧?

       選ばれた方々一覧?

        ページメニュー画面
 ここまでできる;症例32

 …この聴力では『人工内耳
の埋込み手術適用』と言われ
るでしょう。

 

 *3組目ご購入の秋田県の方

 普通の大きさの会話音が十分
聞こえ、摩擦音も確かに『聞こ
えて』います。高音部を低い音
に変える機能をもつ耳穴形補聴
で可能になりました。
    (採用器;Starkey ITE)

 これも素晴らしい理想補聴器
と、所長は調整結果に感動・満
足しています。
*赤が2組目緑が3組目。ほぼ
同じ聞こえにできています。
    →→→症例22

 外部入力特性を徹底調整すれば…
  外部入力(誘導コイル)も微調整が大切


 音質の良い耳掛け型補聴器と外部入力アダ
プタを使い、『自分だけの音色』を作りたい
と考えて完成させました。自分のオージオグ
ラムに凹凸があって、汎用型ヘッドホンでは
いい音に聞こえません。そしてやかましい。
広範囲の音は到底楽しめません。

 『聴覚障害』と考えれば、補聴器で補正で
きるはずです。自分で開発した調整ルールは
ごく軽い難聴にも応用でき、完全ではないが
満足できるレベルの『自分だけの音色』に近
づけられるはずです。

 補聴器にとっては最も苦手な『楽器音と歌
詞の同時演奏』で実験。結果は…「こんなに
鮮明だったのか」と感動。ベートーベン作曲
の第9交響曲合唱付きで。最後までずーっと
聴き続けてしまいました。合唱団員のブレス
音を生まれて初めて聞き取れ、大音響も快適
に聞こえた!
これこそ補聴器調整の基本。


 *比較した挿耳型ヘッドホンと外部入力
 コードを接続した調整済補聴器が中央の
 写真にみられます。


 

  

 *補聴器なら、お好みの『音色』が
 作れるはずだ!

 …『自分専用の素晴らしい音』は
 他人には変な音に感じられて当然
 …その通りでした。聴器創りの基
 本精神を確実に実感できました。
 …こちらは意外にも健聴者で実験
 する方が効果的だと思いました。

  左の図が『音色』の比較。1が
 平坦型オージオグラムに適合する
 と思われる周波数特性。1と2が
 それぞれのオージオグラムに適合
 すると思われる周波数特性。狙い
 どおりの調整はできませんが、実
 際に聴き比べて挿耳型イヤホンよ
 り快適だったのを確認済みです。

 *その後の研究開発により、ワイヤ
 レス受信で一層鮮明な聞こえを作れ
 る調整・測定も可能になりました。

  …所長自身もワクワクしています。


 「音色」を比べてみたら
  …十分ではないが、イイ聞こえに

     *調整結果はまだ不満足…

  
*試聴者Mのオージオグラムは…
 1.5kHzの聴力が左右15dB
 3kHzの聴力が右0dB,左5dB


  
*試聴者Kのオージオグラムは…
 1kHzの聴力が左右とも10dB
 2kHzの聴力が右25dB,左15dB

 ※オージオグラムに合わせた
 『音色』の違い、挿耳型イヤホン
 が『平坦型』用に似ていることも
 分かります。

 ◎補聴技研では、さらにこんなことまで実現させています ('24/11/04)


 ◎自分専用の、『疲れないイヤホン』を作った


 聞こえの特徴を精密に測定して聞こえの凹
凸が極力平坦になるよう細かく補正できる音
色を作ると、驚くほど自然で明瞭な聞こえに
なるはずです。提供されたデモ器を自分の耳
に合わせて調整して確かめてみました。

 確認には音楽をワイヤレスで受信して聴く
方法を取りました。すると…本当に感動する
聴こえに出会えたのです。本当に『私専用の
イヤホン』。ずっと聴き続けても疲れません!



 所長のオージオグラムと、その補正値(挿
入利得特性)
をご覧ください。

 

 『凹凸』を平らに、そして左右差が最小に
できるはずの補正値が下の図です。
 *右耳の250Hzは補正不足(これが精一杯)。

 


 メーカー指定の『オートフィット』では
下の通り。左右差補正は設定されていません。
大雑把な調整としか感じられず、『ご利益』は期
待できないはず…   右に解説 👉👉👉👉👉


 


 ◎メーカー指定で調整したら…


 聞こえの特徴(凹凸)を正確に把握
せず、僅かにみられる左右差も反映
されていません。要は調整が大雑把
なのです。

  こんな大雑把な調整で、
 デリケートな聞こえ難さを
 補正できますか?


●この調整で私の耳につけると、改善
 効果を少しも感じませんでした

 補聴器をつけた聞こえ方が『平坦』
にならず、左右差が補正されていない
からです。両者の差は試聴して衝
撃的でした(笑)。

 最高ランク補聴器でも、こんなに
大雑把な調整で販売されるの??
この補聴器、100万円近いですよ
性能に納得して喜んで購入できるも
のではないと思うのですが…でも、買っちゃうんですよね…(失笑)。

 忠告はともかく、お気に入りの
音楽をワイヤレス受信で聴く体験
でも、感動レベルの公平な評価が
できると確信しました。

👈👈両者の補正値をお比べください
上が補聴技研の処方で、細かな
聞こえの凹凸を補正した結果が
明らかです(DRF-SSM法)
下が一般に普及していると思われ
る処方
。統計的に適合する特性に
設定する方法のようですが、余り
にも大雑把な結果に唖然…(笑)。

 違いの大きさに呆れませんか?

 所長の補聴器創りにかける熱い
想いにお気づきいただけると確信
しています。調整不十分な補聴器
を購入する危険性のも注目いただ
ければ、このホームページ制作者
として大変うれしく思います。

 ◎真偽のほどを、あなたの両耳で
 実際にご確認ください。
  …ご来所をお待ちしております。

 ◎だからこんな結果を出せる
 ⇒摩擦音がちゃんと聞こえる
  

 このオージオグラムでは、摩
擦音を直接聞くことはほぼ不可
能です。では、なぜこんなに聞
こえるのでしょう?

 高度なディジタル技術で開発
された補聴器と、それを最大限
引き出せる調整理論の成果が実
現を可能にしたのです。さらに
微調整を『遠隔調整』でして!

 『高周波シフト機能』を最大
限利かせれば、聞こえる高さの
音に変換して「聞こえる」状態
を作れるのです。その結果が、
この調整例です。症例32と比べ
てみてください。

 赤い曲線が最新の調整結果、
灰色の曲線が新型器の試聴特性
です。彼は新型器の聞こえ方に
すぐに慣れ、騒音抑制性能向上
までしっかり確認できました。

 彼は、クラシック音楽鑑賞を楽し
まれ、ソプラノ歌手の美声を十分堪
能しているのです。
ここに至るまで
大変なご苦労をされたのは言う
までもありません。例外なく調
整不良補聴器を何度も無意味に
購入され…本当に悔しい!