磁気ループサウンドも悪くない 更新:'24/11/06 再更新:'25/07/01

 **** 磁気ループ関連技術情報(利点を引き出すために) ****


 *20年以上の研究に基づき開発された、補聴技研の磁気ループが様々な欠点を大幅改善。
   →よく適合調整した補聴器と組み合わせて(※)迫力あるサウンドを安全に楽しめます。

  某有名メーカーの担当者が補聴技研と取引目的(多分)で来所。鮮明で深みある音に、不覚に
 もトリハダを立ててしまった
というエピソードまであります。高度な専門知識をもち、技術的な
 話はツーカーで通じる方が、“自社器”でも作れなかった鮮明音に驚いたのです。…と言う
 ことは、そのメーカーの補聴器はたいしてイイ音が作れないことが露呈?

  所長のポリシーを十分聴いた感動をお土産にご帰社。その後の連絡もなし。取引断念か?
 …私もそのメーカーに大きな魅力を感じず、取引意欲は起きませんでしたが(笑)。

  後日、補聴技研と取引の多いバーナフォンの本社社長と面談できる機会があり、この磁気
 ループを試していただきました。クラシック音楽の音源で。すると数分間じっと聴き続けて
 くださったのです。“音の良さ”と三上の技術がスイス本社まで届いた瞬間でした。先に紹
 介した“トリハダ”は「イイ音」であったことを如実に表現していたのです。

  注;耳にも補聴器にも大切なことは“調整者にも欠かせない高性能”です!!
   …補聴器との適合性()にこだわるため、他店購入の補聴器向けには作れません。
   同じ理由から、最新器であっても誘導コイル感度に問題のある場合はお勧めしていません。

 *“磁気ループの音”を調べるための誘導磁界強度を広範囲にチェックする測定器はあり
 ません。必要に迫られた所長は、安全に確かめるモニターまで開発して活用中しています。

  どなたにも公正な比較ができるようになった結果、市販される磁気ループの音のひどさに
 改めて呆れます。補聴器側の誘導コイル感度特性の劣化に気づく難聴者・補聴器研究者も
 いません。何よりも補聴器利用者が良い聴こえを知らない。磁気ループは全国に設置されて
 いますが「こんなひどい音?」と誰も不平を言わない…疑問を感じませんか?

  補聴器フィッティングにまで原因は及びますが、来所される方は、このような細かいこと
 まで気にされる方ばかり。所長は例外なくいつも苦しめられます(笑)。

  補聴技研のオリジナル磁気ループは補聴技研でお作りした補聴器を所有される方限定()の
 “聴こえる感動、追加版”です。(過大出力音防止のためもあります)

 *新型耳掛け形補聴器の誘導コイルは感度と性能が悪く、低音部受信感度がまるでない器種(※)も
 増えています。耳穴形補聴器にも問題が及ぶようになり、基本特性データチェックで失望する
 ことが多くなりました…悔しいですが、その場合は“ワイヤレス接続”を提案しています。

  ワイヤレス送信技術革新が進み、補聴器単独でステレオ受信できるようになりました。電池の
 消耗は増大しています。使用中の電池消耗が変わらないステレオ磁気ループなら1年ほど利用
 すればセットの代金が戻るかもしれません。('20/06/24)

  磁気ループモードで十分納得できる音の作れない耳掛け形補聴器には“外部入力”の応用で解決
 できます。いずれも高精度な調整が不可欠で、時間が沢山かかります。専用の測定器を開発して
 安定した調整結果を出せます(15/12〜)ので、良い聴こえをお求めの方にはお薦めです。いずれに
 せよ、磁気ループの応用は時代遅れになりつつあるようです。残念…
          ※ここで補聴器専門店・メーカーの技術者に質問! どこのどの器種でしょう?


1 「凄さ」を語る前に市販されている小型磁気ループの弱点を暴露!  関連資料(右上)
     …現在は販売されていないかもしれません('24/11/06)

 意外に高価な販売価格、耐久性に問題のある製品も
  ・Mリンク;両耳用(ステレオ)→税別¥12,000(製品の外観・性能比較参照)
        片耳用(モノラル)→税別¥ 7,000(同上
  ・パワードネックループ(モノラル)→税別¥21,000(同上
  ・サイレントヘッドセット(ステレオ) →税別¥17,800同上※1

 補聴器との適合性は?明瞭に聞こえる保証ゼロ(製品の評価が健聴者じゃダメ!)
  ・いずれの器種も単一のコイルで出力不明。
   “聞こえ方”は補聴器の受信感度特性に依存します。
  「低音カットの音質」で聞こえるはず。 作る側がこんな事実を知らないのだから呆れます。

   昔の真空管ラジオの音質に近い安っぽい音。Hi-Fiではなく音楽鑑賞には不向きです。
  調整不十分の補聴器で受信すれば音質劣化がさらに拡大、聴くに値しない音に変わるはず。
                       →→→感動とは無縁の『ただの音』です。

  *通常の磁気ループ受信では「和太鼓の音がバケツを叩く音に変わる」傾向がハッキリ!
   →“磁気ループ入力”にも十分な調整が必要!(外部入力も含め、研究不足部分が沢山)
   …調整しても改善できない“高性能器(上述)”も登場して落胆した経験があります。
   →そこまではメーカーも教えてくれません。別な方法(外部入力)で解決しました。
  *業界全体が、難聴者のデリケートな聞こえに無関心→「そんな現象、知ったこっちゃない…」
  *これらの問題を指摘した某メーカーが、“ワイヤレス”を勧めていました(3参照)
   …後日、ワイヤレス入力にも調整が必要なことにも気づき、猛省+勉強…大変です。
  *最近の高性能補聴器(耳かけ形)の誘導コイル感度特性は悪化の傾向があります。性能特性
  データにハッキリ見えています。聴きたい低音が入らないので、磁気ループで受信すると
  ひどい聞こえになります。その場合、私は迷うことなく“外部入力” をお薦めしました。

   業界関係者はこんな深刻な問題に気づけない。磁気ループから無造作に調整不良補聴器で
  受信すれば“不良×不良”で一層聞くに堪えない音になる…誰にも想像できるでしょう。
  …本当に呆れます。(2009年に訪問した栃木県立聾学校ではすでに使われていなかった。)


2 補聴技研の小型磁気ループの形状性能価格も暴露!;所長は『聞こえ』にこだわっています

  安い販売価格(少量受注+自社限定生産販売だから…現在も製造を継続中('24/11)
  ・両耳用・片耳用ともにオーダーメイド(特性を3種準備)→税別 \8,000
    *片耳用はステレオ端子に接続しても両方の信号をミックスして出力します。
  ・磁気出力不足を補う、特注パワーアンプ(数量僅少) →→→ 税別 \10,000
  ・お好みのヘッドホンを持ち込んで改造(ステレオ)→→税別\10,000 ※2('13.05改訂)
  ・ブルートゥース受信機を利用すればヘッドホンのワイヤレス化が容易にできる。
  ・応用機器として電話機の送受話器にも内蔵可能受注生産)→送受話器実物

 補聴器との適合性・性能は?…補聴技研で適合調整された補聴器に合わせてあります
  ・結構イイ!(開発時、この状態に辿り着くまで10年以上かかりました)
     *外観は汎用品;受信位置での平均出力磁界(使用時の推定出力)は1A/m以上。

   *この強度は市販測定器では測定不能です。補聴技研開発の磁界強度計(それを見る)で
   確認されました。適合補聴器と聴力レベル、装用閾値(補聴器をつけた聞こえ)データに
   基づいて特性を設計、必ず試聴していただいてから最適特性を選択して製作しています。
                       →→→ 安価に手に入る限定企画あり!

  『実際に耳につけて聴く(フィッティング)』は磁気ループにも重要なのです。これが全く
 知られていない。市販製品には、そんなこだわりや適合上の配慮が全く存在しません。

  デリケートな聞こえのケアには特別丁寧な取り組みが重要なのに、疑問に思われてないのが
 不思議(日本はもとより、世界中の補聴器ユーザーがダマされている)です。このこだわりのため、
 供給対象を補聴技研の補聴器ユーザー限定とさせていただいているのです。

        *根拠となる原著論文;三上純一「新しい補聴器誘導コイル特性測定法の開発」
                         Audiology Japan. Vol.39.224-234 1996


 市販品(例)との外観・性能比較











  Mリンク(ステレオ用)

   Mリンク(小型磁気ループ)

 *目立ちにくいのは最高だが…

  音質の合う方には最高ですが、導
 線が構造的に細くて耐久性に不安
 ある。このタイプも含めて受信音質が
 よくない
。これは致命的欠陥!!
 

   パワードネックループ

 ネックループ(首掛け磁気ループ) 

 *これもほとんど目立たない

  両耳に補聴器を使っても立体
 感はありません。

  他の製品同様、この構造では
 増幅(パワード)しても音質向上
 するわけではなく、単純に大き
 くなるだけで購入価値なし。

 サイレントヘッドセット ※1

  サイレントヘッドホン(ヘッドホン型磁気ループ)

 *ほとんど目立たない

  補聴器用に見えないのがイイ
 両耳に補聴器を使ってステレオ
 サウンドを楽しむヘッドホン。
  *とてもカッコイイです?

 気になるのは受信音質。肝心な
部分が隠されていますが、買って
試さなくても判ります。結構高価
で音質が悪いのは不変…普遍?
解説
 市販の製品は流通を考え、ある
程度まとまった数が作られます。
十分な広告宣伝費用をかけて全
国の補聴器ユーザーに周知させな
いと大変。在庫の山になりますか
ら仕方ありません。

 左の製品に共通しているのは
能表示がない
こと。そんな製品でも
購入されているのが不思議。

 大型の磁気ループでも同様で、
性能不明。普段から良い音で聴い
ていた方が磁気ループの音を聞く
と雑音だらけのひどい音に失望し
ます…そんないい加減な機器にも
知らない間に膨大な税金が投入
されている…全国規模で。

 補聴器調整がデタラメの環境で
は気づかれようがありません。
満(性能向上)の声が上がらない
のはメーカーには実に好都合では
ありませんか!

 本当に良い補聴器応用機器が
育たないのは、やはりインチキ
補聴器(調整不良)のせいだ!













 定番、HDステレオ磁気ループ

 音のイイHDステレオ磁気ループ

 軽くて小さいため耳穴形と耳かけ形
共通で使える万能型(在庫有)

*勿論、オーダーメイド!
 通常(マイク)の音質に近づける調
整がしっかりされ、最近の測定で外部
入力の音質を凌駕する性能を発揮でき
ることが判明しています。

写真上部のパワーアンプ(特注)で、
一層パワフルな聞こえ!

 電車内などの騒音の影響なしで音楽
を楽しめて暑苦しくない。固定法に工
夫を凝らし耐久性抜群 。通常のヘッ
ドホンと同様(右2種)。
 HDステレオ磁気ループ
     (ITE専用)

 音の良いステレオ磁気ループ、耳穴形補聴器用

 耳穴形補聴器専用の軽くて小さ
いステレオ磁気ループ

 小さくてもパワーは変わらず、
低音たっぷり
の迫力あるステレオ
サウンドが楽しめます。

 いずれのタイプも同一性能で、
たとえ地下鉄の車内でも周囲の騒
音を全く入れずに、健聴者以上に
静かに楽しめる
のが魅力です。

 使用時に補聴器が全く見えなく
なるのも大きな魅力!

*補聴器に誘導コイルを内蔵して
いることが必須条件!

 HDステレオ磁気ループ ※2
  (本当のオーダーメイド)

 オーダーメイドのステレオ磁気ループ

 自社生産だから可能な持ち込改
造受注OK! ユーザー好みに合
わせて作るステレオ磁気ループ

 パワーは他タイプとほぼ同じ。
大きな耳かけ形補聴器も覆ってし
まい、補聴器で音楽を聴いている
とは思われない外観!(右写真)
       → 関連写真:10

 上のサイレントヘッドホンとほ
ぼ同じ外観だったのは偶然。良い
 音を確実に楽しめるうえ、半額
近くで買えるのがイイ!!

   (夏場に暑いのが欠点…)
 
  補聴器とヘッドホンとの
  位置関係説明写真

 オーダーメイドステレオ磁気ループの使い方

 通常のヘッドホンと同じ位置
に装着するだけで耳かけ形補聴
器が最適受信位置に固定される
ように設計されています。
      (左の製品です)

 ユーザーの聞こえ方に最適な
磁気出力が発生するよう設計。
シリーズ中最強の低音域出力
誇る回路設計。当然ながらドラ
ムの音が、ちゃんとそれらしく
聞こえます。

  *愛用者のデータ
   →→症例10


3 他の聴取アダプタとの比較(重要!

 外部入力を使用した聞こえ方
 ・多くの器種に該当アダプタがあります。有線なので、受信感度変化が安定していて素晴らしい。
 ほとんど目立たないのが非常に大きな利点だと思います。

  『聞こえ方』を調べるとマイク入力と比べ低音の弱いものがありました。低音を必要とする方には
 致命的な欠陥
になるはず。『オープンベント』タイプを利用の方には、直接入る音まで計算して調整
 しないと「同じ聴こえの感覚」を作れないからです。こんな深刻な欠陥が知られていません!!

  磁気ループ入力でも同じ配慮が求められ、所長は非常に悩まされました。重度難聴者には直接
 入力音の影響は無縁ですが、軽い難聴者には大問題なのです。技術者まで含む補聴器メーカー関
 係者も、そこまで気づかない。こんなことで悩み・呆れている所長は異常か…
  →つい最近、改善できることが判明。→→誘導コイルモードで実際に聴きながら調整すれば良い。
   *しっかりした調整がここでも求められます…ここでも『イイ音作り』は手間取ります。

 ワイヤレス入力との比較
 ・多くのメーカーからブルートウース等を応用して補聴器に音声をワイヤレスで伝える機器が開
 発されています。『密閉イヤモールド』で利用する方に限っては結構イイ音で聞こえて感動すること
 を確認しています。ステレオ音声がモノラルになる製品もあって失望する場合もありました。
 携帯電話利用には最高に便利だとか。外見上、全く目立たないのは大きな魅力です。

  最近盛んに宣伝されている『音の籠らないオープンイヤータイプ』愛用者が応用すると、低音の抜け
 落ちた味気ない音に失望する
問題が起きるはずです。そんな深刻な事実を誰も警告してくれない…
 ⇒高性能・高価格器を勧められるままご購入…『感動の聴こえ』なしにご購入…
            ……一個50万円を軽く突破、両耳分なら100万円以上にも?!
   *メーカーにもよりますが、最新型の補聴器ではオープンイヤータイプに対応する補正が
   できるようになっていて、調整の度に感心しています。


 *ここで補聴器メーカー各位に質問です
  『補聴器調整不十分+低音カットの音』は、“澄み切った音声”に感じられるでしょうか?

  難聴者をバカにするのは止めて欲しい!! ワイヤレスにすれば、めでたしめでたしではない!
 ワイヤレスモードの調整も大変なのに、補聴器メーカー側の検証不足がはなはだしい。あまりに
 無責任。 メーカーの品性にまで疑問を感じます。…「効果には個人差があります」で逃げるな!!

 残念ですが…磁気ループから受信すると「本当に良い音」で受信できなくなる時代に入りました。
   ⇒補聴器内蔵の『誘導コイル』は重低音部の感度がなく、受信音が安っぽい…磁気ループの
   音質が問われる時代ではなくなりました…残念です。

   *マイクから入る音を聴く場合は全く問題ありませんが、『補聴器から直接聴く』と大問題。
   低音難聴の方々に気に入っていただける“音色”が作れないのです。低音部の聞こえに頼る
    重度難聴の方には深刻な問題なのです。
    ⇒最も良いのはワイヤレス受信のようです。でも、受信感度の問題を発見して… ('24/xx)

 *さらに スクープ(耳寄りな話11も!


  *補聴器関係者は、「聞こえと補聴器の基本」をもっと学ぶべきだ!


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