『補聴器適合』を示唆するキーワード (来所者による)更新;2025/03/05 再更新;'25/06/11


*第62回日本聴覚医学会学術講演会(福岡)で久々に発表しましたが…


 *演 題 名;『特異なオージオグラムにも対応する補聴器調整手順と成績』

 *発表要旨;きめ細かな聴力測定データを基に補聴器を付けて周波数ごとに補聴器の増幅と出力
      調整を繰り返して『平坦な聞こえ』にした補聴器はすぐ役立つ。調整に時間が非常に
      かかる。(1980年から継続している補聴器調整法の実績発表)

 ◎重要事項4点→→『籠り感防止』+『自然な聞こえ』+『大きい音もきれいに』+『左右差の補正』

 !質問者の特徴;『耳に合う音質』がオージオグラムで大きく変わるのを知らない(あきれた…)

 ●参加してみて…いわゆる“補聴器屋”の発表はほぼ消失。20年間のブランクを痛感。
 同時に、『補聴器調整』は2世紀に入ってもひどい状況(大雑把)だと痛感…


*『適合』を決定づけるキーワードとは…

  講演会前後に来所された方々は、まさに実証実験を行ってくださった貴重な研究協力者です。
 どの方からもとてもありがたいコメントを頂戴して感動します。来所できる方は非常に少数です
 が、次のような補聴器を手にされて帰られます。笑顔と共に…本当に幸せそう。

  所持されておられた補聴器との違いの大きさに驚かされると共にあきれます。価格とお帰りの
 際の補聴器のコメントとお比べください。どなたにもよーくお分かり頂けるはずです。

  5名全員が『両耳装用』です。上記重要事項4点が満たされていることにお気付きいただける
 と確信しています。『補聴技研適合基準』の厳しさにもお気づきいただければ嬉しいです。


  独自調整法理論を確立した所長の夢(1980年)が今まさに実現。『つけて調整』の確実な効果は
 難聴でお困りになった方々(つまり後天性)からいただいたご指導の賜物です。最新機能の導入効
 果まで明確に判り、調整法変更はもう不要でしょう。今も彼らに心から感謝しています。


 記入項目の見方

  アルファベットにある聴こえの特徴は、聴力測定した結果から表現したものです。
  ①所持する補聴器の印象、②補聴技研で試した補聴器の印象、③調整に要した時間()、
  ④お客様の意向・販売した補聴器価格、⑤所長コメントの5項目で表示しました。
   良くご覧いただいて、補聴技研の補聴器調整技術を『精査』してください。
  *表示された時間以外に、来所前の事前調整・設定に1時間以上かかっています


 A 75歳女性 左耳軽い難聴。高い音が聞え難く(4kHz55dB)右ほとんど聞こえず(約100dB)

  ①生まれて初めて装用、右耳が全く聞こえないことを自覚している。
  ②小さな音が今までより聞こえる。大きな音・自分の声がよく聞こえる。自然な聞こえ
  *装用した時の気分を聞かれて
  「思っていた以上にスムーズに私に合った補聴器に出逢えた気がします。嬉しいです」
  ③説明・聴力測定から試聴・購入決定まで3時間半。
  ④試聴で感動し、ご購入を即決。お渡しすることになる。(BICROS補聴器\117,560)
  ⑤聞こえない右側からの音を拾って左側に届け、右からの聞こえの死角を防止する特別な
  補聴器()で問題を解決。右側からも楽に聞こえるようになった。
       *『両耳』で聴いていることになる! →→ 詳細な説明(片耳が聞こえない方に)

 B 82歳女性、軽い難聴(30dB台)。500Hzまで正常範囲、1kHzから急に聞え難くなる。

  ①補聴器外来の処方→小さな音は割合良く聞こえたが大きい音は他の音と混同して単語が
  聞き難い。耳と顎の中間でガサガサする。自然の音とは程遠い。(両耳分\176,000)
  ②自然に近い聞き取り。頭に響くことなく、気分は良好です。このままずっと今の調子で
  過ごせたら幸せです。

  ③説明・聴力測定を含めて試聴まで3時間、実器引渡し時に2時間半かかった。音量感に
  不満があったため、後日再調整。1時間かかった。
  ④試聴後、ご購入を直ちに決意。(\165,000)
  ⑤所持器は小さな会話音が良く聞こえるものの、大きい音に対する不快感チェックが全く
  されていない。左右差調整なしの『両耳』装用では『うるささ・不快感2倍以上』に?
  …これで「時間をかけて慣らす」とは…慣れるはずはなく、難聴者を冒瀆している!

 C 52歳女性、重度難聴。高い音が急に聞え難くなる。

  ①うるさい・こもる・雑音が聞こえる。(補聴器専門店で購入、価格不明)
  ②とても良く聞こえ、不快感なし。自分の声がこもらない。自然に聞こえ、違和感なし
  気分がすごくよい。耳が軽く感じる。必要な音だけを入れてくれる。

  ③説明・聴力測定を含めて試聴まで3時間。
  ④試聴後、両耳分ご購入を直ちに決意され、ワイヤレス応用機器もご購入。(*約30万円)
  *金額が大きくなったのは、総合支援適用でも片耳しか認められなかったため。
  ⑤補聴器専門店で購入していたはずだが、医療機関と連携している割にはひど過ぎる。

 D 67歳女性、中等度難聴。オージオグラムに凹凸がある。

  ①補聴器外来の処方→聞こえ難かった。大きな声が響く。自分の声が籠る感じ。やかましい。
    (片耳分\128,000)
  ②小さな音も大きな音も良く聞こえ、大きな音は大きいだけ。自分の声が自然に聞こえる。
  穏やかな気分。昔の耳のように聞こえが蘇ったようだ。付けている感じがしない。脳が緊張
  しない。ほっとした。補聴器を外した後の違和感なし。言葉が自然に入ってくる

  ③説明・聴力測定を含めて試聴まで3時間かかった。
  ④試聴で十分納得されてご購入を直ちに決意される。(両耳分\165,000)
  ⑤Bと同じ施設の処方。『聞こえの幅』の知識がゼロ? 『患者様』が不快な音でどれだけ
  辛い思いをされていたか、担当者は理解しようとしない→関連;インチキXX、XXX

 E 71歳男性、軽度難聴。右は2kHz、左は750Hzから『階段』のように急に聞こえ難くなって
  その高さから上の聞こえは平坦な、特異オージオグラムパターン(片耳だけ所持)


  ①補聴器専門店で購入→良く聞こえずうるさい。車のエンジン始動時には補聴器を必ず外す
   こんなひどい補聴器でも「片耳より両耳の方が聴きやすい」等と勧められた。(\128,000)
  ②良く聞こえます。うるさい音が押さえられ快適です。自分の声が良く聞こえます。かなり
  自然に聞こえます。快適です。今度はつけたままエンジン始動できます(お帰りの車の中で)
   *お渡し翌日のお礼の電話で→「人生が変わるくらいの素晴らしい時を過ごしました」

  ③説明・聴力測定を含めて試聴まで2時間半。実器引渡し時に30分かかる。
  ④試聴後ご購入を直ちに決意され、翌日に入手。(\165,000)
  ⑤開発者には『聞こえの幅』の知識がないのか? 音声の強弱が異常に拡大されて耳にガン
  ガン響くことが想像される。難聴の苦しさばかり拡大されているような…
    …こんなひどい補聴器がどうして製造・販売されるのか、所長には全く理解できない

 *この店で耳穴形補聴器を購入(高価!)してひどい目に逢われた方が連続して3名も来所。
 『耳鼻科医との連携』を標榜していることに驚かされる。難聴で苦しまれる方々の救済など
 お構いなしの荒稼ぎをしているのかと、当該補聴器専門店の『連携』に強い疑念を感じた。

 *どんなにひどいか、同一条件で補聴器の特性を比較すれば明白でしょう!


  


 上;所持器(R社耳掛け型、右用)
   R社直営店で購入

 下;試聴器特性(B社耳掛け型、右用)
   調整日;2017.11.2


  測定器;FONIX FP35(改良型)

  *指向性能を測定できるように
  補聴技研で改良した測定器
   ⇒スピーカ前面15cmで測定。





*『音色』を比べました(右耳用)

  上が所持器、下が満足頂いた補聴器で
 作られた『入出力特性曲線群』です。
  60dBSPLから10dBずつ大きくした補聴
 器からの音の増加がハッキリ解ります。

  一見してわかるのは、上はトゲトゲし
 ているうえ、音の増え方が急激なこと。
 入る音の増加以上に出る音が増えている
 ので正常聴力者でもビックリしそう
。不
 快なのは当然。高い音ほど聞こえの幅が
 狭いのに、その調整ができていない

  予想通り調整不良。非常に危険な調整
 とも言えます。こんな調整の補聴器が普
 及して「慣れて」とは…あきれました。

  下にはトゲがなく、特に高音部の小さ
 い音が十分大きく拡大される反面、増え
 方が抑制されつつ、音量は確実に増加し
 ています補聴器を耳に付けて行うので 左右の聴力差補正調整が容易です。

  『小さい音はちょうどよく、大きい音
 は不快なく大きく
』聞こえるようにする
 には、耳に付けて微調整しないとできま
 せん。なぜやらないのでしょうか

 *耳につけて調整を重ねた結果、こんな
 『音色』になったのです。『耳に補聴器
 を合わせた
』からです。「慣れて」とは
 決して言えなくなるでしょう。


 *補聴器調整にこだわる所長の『よい補聴器の条件』をズバリ一言で表現すれば…
    ⇒⇒「大きな音がきれいに大きく聞こえる補聴器」 (作るのは本当に大変…)


*第63回日本聴覚医学会学術講演会(神戸)で上の症例を発表。


  昨年の発表内容の続きを発表。昨年同様の脱力・疎外感を再び味わいました。未だに
 『無理やり慣らす』考え方が優勢なことに再びあきれました。『患者様』がお気の毒。

  友人との久々の出逢い(30,40年ぶり)。少ないながら味方の存在を知り、少し勇気づけ
 られたのがよい思い出となりました。実にありがたい再会でした。


*第64回日本聴覚医学会学術講演会(大阪)では新たな症例を発表

  今年も困難症例を発表しました。理解してもらえなかったもどかしさが残りました。
 『補聴研究会』は目新しい内容に乏しく、興味の低下を感じました。最新の考えを紹介
 された方が、実際はちゃんと調整できていないことにも気づいてワクワク感が消失しま
 した。一方、論文の引用許可を発表の先生から直接いただける機会を得られたこと・友
 人との再会が果たせたことには大きな収穫を感じました。

  大阪は安くて快適に過ごせる宿泊施設の豊富なことにも気づきました。大阪最高~!
 仕事抜きで『旨いもの目当て』ですぐにでも再訪問したくなったほどです。

  帰宅後、再び作り直した論文を応募して再び不採用。でも諦められません。分析した
 データを追加して論文を練り直しました。新たな発見が見え、なぜ採用されるに値しな
 かったか判明して猛省。解り易いデータ表示に改めて投稿…それでも不合格。

  『不採用』の度に説明不十分・科学的な分析に欠けているなどの指摘を受け、自分の
 無力と限界に気づき始めました。分析に関する勉強不足を痛感し、習得には時間が圧倒
 的に不足していることを悟り、遂に諦めることになりました。『不採用』でもこれまで
 指導いただいたことは大いに勉強になり、査読いただいた先生方にはただ感謝のみ。共
 同研究者であるお客様には改めて感謝しています。一人で研究をまとめ上げる困難さと
 限界を痛感して、投稿を諦めました。「諦めたら終わり」ですが、もう十分です。

  たとえ論文が認められても補聴器の調整効果が高まる訳でありません。『聴力の高精
 度なデータがあれば補聴器を付けた聞こえ方が直ちに見える』
主張も今後発表されない
 でしょう。来所者の持参するオージオグラムデータを見る度に測定精度の低さに呆れる
 所長。これで『調整』されれば違和感は永遠に解消せず、「慣れてください」の助言が
 難聴者を一層苦しめることになります。各地で行われている調整に注目すれば、大半が
 メーカー任せの自動設定。調整結果確認に重要な『つけたらどうなる』を測定しない

 では、“聞こえる感動”には永遠に辿り着けないでしょう。

*第65回(愛知)はコロナ禍を考えて不参加、第66回(東京)も

  その間も現場で調整困難事例と対峙。新型の重度用補聴器による国内初適用例も実現
 させて、多くの重度難聴の方々から高評価を得ています。充電式の新型補聴器も同様に
 『国内初』と『一発適合』を実現しています。しかし相談者が求める要望に、補聴器の
 調整が十分応えられていない苛立ちも覚えます。メーカー本社に「補聴器性能はまだ低
 い!」と不満を伝えたこともあります。

 *遅れの目立つ補聴器適合調整技術にあきれて…
  第66回学術講演会の『補聴』関連発表内容を見て、現場の補聴器調整にかかわる知
 識レベルの低さに再び呆れました。最新の騒音抑制機能を知らない…オージオグラムの
 特徴を無視した『ハーフゲイン』の調整。利用者の声も無視する「頑張って慣れて」。
 難聴者の感動の聴こえは永遠の夢のまま…参加したくなる魅力はすっかり消え失せた。

  所長にとって、補聴器創りは『補聴研究会』のようなもの。毎日楽しくて仕方があり
 ません。喜んで使っていただけるからです。相談者のおかげで、不参加による所長の欲
 求不満はほぼ解消。相談者が少ないので余裕ある調整時間にも役立ち、実に痛快(笑)。
 来所される相談者はどなたも負けず劣らずの真剣な方ばかり。個々の聞こえに合わせた
 『感動の聴こえ』
を安定して作り続けるのは、正直容易ではありません。↓↓↓↓↓


*"EVIDENCE" (コロナ禍に頃合を見計らって来所した方々の概要紹介)

  所長の主張を信じた方が『新型コロナ』の感染状況下でも日本各地から機会を狙って
 来所しています。新規購入希望で北海道、再調整と買い増しで京都から。奈良県からの
 来所者は30年以上も言葉が聞こえにくくて苦労された方で補聴器購入の検討は初めて。
 近くでは千葉から新規購入希望。いずれもコロナ感染防止に十分配慮して行いました。
 補聴技研のHPをよくぞ発見できたものだと関心しました(笑)。

 *北海道の方は、来所と調整1回で満足な聴こえを確認

  試聴器とほぼ同じ調整を済ませた実器をお作りして発送して完了。電池交換不要の最
 新型充電式です。超小型耳穴型を所持されていても、不明瞭な聞こえと不快な過大音に
 苦労されていました。発送後の実器の再調整は不要でした。

 *京都の方は、再調整器のデータを基にして新型器を作る(来所2回目、調整回数3回)

  再調整器のデータを基に実器を調整して発送、不具合(聞こえ過ぎ)を再調整した結果、
 さらに良好な聞こえに感動されています。低価格(IIC;両耳分25万円)にも。
      ※この方は看護師です。補聴器をつけたまま聴診器が使えないと困るのです!

 *奈良の方は試聴で一気に『聴こえる感動』を味わい、「これ(試聴器)を持って帰りたい」

  試聴体験で一気に『聴こえる快感』を実感、そして感動。人生初の補聴器が、30年の
 苦悩を消し去ったのです。僅か3時間の調整で
…提供されたオージオグラムのデータが
 随分違っていて驚かされましたが…聞こえに感動され、躊躇なく注文されました。実器
 送付後のアンケート回答結果が試聴時以上の感動を物語っていました。2か月後のメール
 には安定した『快聴』ぶりが報告されていて、この方も再調整不要で3年以上経過中。
  ※充電池の老朽化により、補聴技研で電池交換。『中1日』で元通りになった補聴器が
  ご自宅に届けられました。買い替え無しで再び3年ほどご愛用できそうです。

*『主流』の補聴器調整がなぜダメなのか、よ~く判った(2024~)

 *所長の耳専用の補聴器を作ってみました。メーカーイチ押しの試聴器で
  1 『メーカー指定』で作ると…「つけても聴こえる実感なく、恩恵無し
  2 40年以上続けている所長の調整法()で作ると…「鮮明な聴こえに感動」。
   一部とはいえ、お客様の感動的コメントを自分自身で味わうことができました。
     オージオグラムデータには1.5kHzに10dBの谷があり、左右差もある。
   …今まで『メーカー指定』の調整なしに所長の調整法ばかり試していて、気づけ
   なかった。「なぜダメなのか、よ~く判った」を実感。詳細⇒
大雑把!



 *コロナ禍4年を経て売り上げは減るが…

  販売額は平均的に低くても、真剣に悩まれる方々のお陰で安定経営が続いています。
 再調整には遠隔調整も活用して、お客様の負担が大幅軽減。『遠隔調整』導入は来所の
 時間と出費を大幅に抑制を可能にしました。調整結果を象徴する次のような感動コメン
 トを心の支えに、活動を続けています。('25/06/10)


 *創業19年目(2025年)の売り上げ傾向;ハイエンド器の販売割合が上昇中(~05/31)

  ・売り上げが減る一方、リピーターの購入が増える傾向
   ➡「よりよい聴こえ」を求め、ハイエンド器を選定。調整には一層の配慮と緊張が
   求められます。合計60回も調整を繰り返して『適合』となった例があります。

  ・より過酷な騒音環境下(小学校)での利用を目指す方の要望に応え…
   ➡ハイエンド下位器で対応。児童の騒ぐ声も想像以上に大きく、操作方法のミスも
   重なって所期の効果が現れなかった()。遠隔調整の設定もできず、10回近く対面
   調整を実施。後に遠隔調整導入。操作の伝達で難渋しましたが、修得後は問題なく
   ご活用。何とか納得できる範囲の聴こえを作れました。異例の1年がかりでした。
      1kHzまでは普通の聞こえ、そこから急に聞こえ難くなり、左右差もある。

  ・ハイエンド充電式補聴器販売増加に伴う、充電池交換作業が増えました
   ➡「電池交換無しで3年使える」ことが実証されました。




 *試聴体験者からの代表的な感動コメント (メニューページに沢山! ⇒ 『所長の宝物』)

      ⇒⇒「補聴技研で試した補聴器は『言葉』に聞こえる」
      ⇒⇒「この補聴器(試聴器)を持って帰りたい」




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