その他の開発研究     (更新2025/03/29)
   ディーゼルエンジンの燃焼改良  *質問受付けは終了

 *胸のすく加速と軽快な排気音は今でも欲しいくらい。
   …今も懐かしく思い出します。('17/02/19)


 *これは当時の記事(原文のまま)。部品供給はできません。

  内燃機関の研究に関しては素人ですが、趣味が高じてディーゼル
 エンジンの燃焼改善装置
まで作ってしまいました。特許も取得しま
 した。低中速域から加速する際の燃焼効率が向上してパワーアップ
 も実現。排気も若干浄化されて実用燃費性能が大幅向上します。

  機械式の古いディーゼルターボエンジンに限り有効と紹介してい
 ます。ご近所の整備業者をご紹介頂ければ、私と共に取り付け作業
 を行うことで燃料消費20%低減と滑らかなエンジン音が手に入れ
 られます。燃料代暴騰続きの今、応用効果は変わらないはず。
  …残念ながら改良用に欠かせない汎用部品がなくなって中止。

  実験に応用した車は1970年代に設計された三菱自動車工業の
 古い渦流室式エンジン(4D55)排気量2340ccの搭載された、ごくあり
 ふれたワンボックスバンです。改良前は360ccのスバルサンバーバ
 ン(これもチューン済み)にも劣る鈍重な加速感でした。改良後は
 快適な加速感と共に平均1.4tの車重でも厳寒期に15km/L以上の優
 れた燃費性能を記録
していました。

  『後付可能』が特徴ですから、最新のエンジンに応用しても燃費
  節減効果があるのではと期待しています。ご興味のある方は、ぜひ
 ご連絡ください。燃料パイプに巻くだけで燃費を向上させるなどと
 言う“マヤカシ品”とは全く異なります。排気抵抗の低い消音器も
 作って10%の燃費向上を達成。気になる排気音は純正品同様で合格
 していました(騒音計でしっかり確認;完成時の解説文です)。

  効果のほどを私の愛車試乗で確かめて頂きたかったのですが、残
 念ながらエンジン以外の性能が古くなり、やむなく廃車しました。
  …独自設計の消音器は大切に保存中(下写真)。 (2008/03/03)

  最後の燃料補給時('08年1月)17.5km/Lという素晴らしい
 記録を達成するとともに数多くの刺激的な思い出、そして23年で
 22万km走行
の歴史に終止符を打ちました。MOTTAINA~I!


  結局『素人の思い付き』と扱われて終わったものの、大きな効果
 は廃車12年後の今も確信…胸のすく加速と静かな燃焼音には、今も
 憧れます。もっと乗っていたかった…(2020/05/08)

 燃焼改良型ディーゼルエンジン

 改良したディーゼルエンジン


   あまりにも長く使ったためエンジン
  本体以外の部品が壊れ始めて…
       ⇒オルタネータまで交換。

 改良した消音器
 排気抵抗の低い消音器(右)


  *「やればできる」の、モノづくりに
  対する自信までもらえました。作る
  ことは本当に楽しいです。

      *装置の概要をもっと詳しく見る
*完全に打ち砕かれた夢は新たな燃焼研究の原動力に…

 『廃油ストーブ』  (2019/12/22~)


  廃油を少しづつきれいに燃焼させる『廃油ストーブ』を自作。製作
 精度の低い部品が必ず誤作動を起こして、安定した燃焼を確立させる
 までには途方もない時間がかかりました。思いついてから実用になる
 ストーブ完成まで10年以上もかかりましたが、今では温室の暖房補
 助にたっぷり活用できるようになっています。

  燃料は乗用車の抜きオイル。揚げ物の廃油もごみを除去すれば問題
 なく燃やせます。24年からは、近所の農家からいただいた農機(ディー
 ゼルエンジン)の抜きオイルが主体に。重機に使われる作動油も貴重な
 燃料に変わりそうです。燃焼音がジェットエンジンのよう。聴いてい
 るだけでワクワクします。理想通りの調整が実現し、安定した『少量
 燃焼』が可能になりました。廃油1リットルで2時間ほど燃えます。
 ほぼ透明な排煙は僅かに臭う程度。小さな温室用には十分な性能だと
 思っています。

  小型で周辺の過熱防止もできる構造がとても気に入っています。し
 かし、初期の試作機は工作精度の低さが仇となって何度もトラブルを
 引き起こしました。実用には到底ならず、自作の限界を知らされまし
 た。

  排煙が漏れるのは工作精度が低かったからで、本体と主要部を同サ
 イズのステンレス板で外注しました。作ってくれそうな近所の工場を
 ネットで調べ、設計し直した図面を持参して依頼しました。耐熱性と
 高精度の求められる大きな部品だけです。構造が複雑な細かな部品は
 再設計して手持ち材料ですべて自作。本体にも見劣りしない仕上げに
 できました。

 *改良型が完成すれば、廃油燃焼研究のゴールに到達! (2025年)

  プロに依頼した部分はさすがに素晴らしい仕上がりです。手入れと
 燃焼をよりきれいにできる構造になるまで、テスト運転結果をもとに
 何回も改造しました。燃料の滴下量調整には、ディーゼルエンジン燃
 焼改善に作った部品が活躍。難題を突破できると新たな難題が出現。
 細々した部品一つ一つにも、手抜きと精度不良で不具合を発生させま
 す。改良には時間がかかりましたが、楽しい!

  燃焼シミュレーションは自分の頭の中で。想像通りに燃えるとワク
 ワクします。安全のため、昼間限定の運転。初期型と同様、1時間で
 0.5L程度の消費率で温室内を温めます。改良型完成の年には保存して
 おいた廃油を使い切りました。困った…(笑)。そこで地元の農家から
 いただいて補充。燃料代ほぼゼロのまさにエコで痛快。煤の付着防止
 が悩みの種…。納得の燃焼が成立した時には本当に感動しました。

  温室内には自作の『内気循環装置』が既に完成して、上部の暖気を
 地中に巡らせたパイプを通過させて『底冷えなしの暖房』を実現でき
 ます。ほぼ完成したストーブの廃油の燃える匂いはほとんどなく、温
 室内にいると下半身の温まる感覚を味わえます。

  何かを開発する過程で精度の低い部分が必ず故障するのを痛感させ
 られました。改善には間に合わせは通用せず、使用部品の高精度化以
 外に解決の道はありません。『補聴器チューニング』にも通じる『高
 精度の重要性』をここでも学べました。


  廃油ストーブの燃焼状況

  

 大幅な改良を3回行った後の
燃焼状態。ほぼ完全に燃えて、
煤はほとんど出ません。


*『煤取り』は無意味だった

 煤の溜まる原因は燃料が安定
して燃えなかったから。

 電動ポンプを使って燃料の滴
下量を安定化させると、すぐに
快調な燃焼状態になりました。
燃料の粘度・気温・種類の違い
の影響を受けにくく、安定供給
できたからです。長時間運転に
も十分耐えられました。その結
果が上の写真で、最終改良前の
燃焼状況です。

 大量に燃やした後には、石の
ように硬い『デブリ』が溜まり
ます。除去が不可欠で、専用の
自作工具で掃除します(*)。
原発事故現場のように手間取る
ことはありませんが(笑)。
*15L燃やす度に除去が不可欠。

 室内暖房用の灯油よりも大量
に廃油を燃やせたうえ燃焼の研
究の奥深さをしっかり味わえま
した。本当に痛快です。

 併せて外注料金の高いことに
ビックリ。自作することの高価
値に改めて気づきました。感動
レベル3倍です!

 ※この記事に関する問合せも
 受け付けていません。

 ※煤の問題改善⇒煤を燃やす工夫に
 熱中した

  煤の燃える高温の領域に煤を捕獲
 する部品を取り付けた。ディーゼル
 エンジンにも採用されそうな構造。
 役立つかどうかは実験結果次第。
 …冬の到来が楽しみ。('23/08/27)

 再び不具合が発生して…

  冬に入り、朝の気温が―2℃を記
 録。連続運転実験には最適の日を迎
 えました。2Lの廃油が5時間も安
 定して燃え続け、追加給油で延長運
 転もできるようになりました。でも
 煤は思うように減らせません。

 *廃油の供給調整を高精度化して
 空気の吹き込み方を十分にすれば
 一層綺麗に燃えるのではないか?


 効果あり!!
  電動ポンプの燃料供給になってか
 らは燃焼部がきれいで着火後の燃え
 広がりが円滑でした(左写真)。厳寒
 期でも点火から安定焼まで約3分。
 消火時間もほぼ同じになりました。
  '24/12~'25/03に、100L以上燃や
 せました。
オイルを提供下さった
 農家の皆様に大感謝。200Lほど残
 り、今年の冬の大きな楽しみに。

  調子よく燃えると思って安心して
 『作動油』を燃やそうとしたのが大
 間違いで不具合が再発。粘度が高過
 ぎて供給できなくなったのです。そ
 こを改善して点火する非常に燃え難
 く、無理やり燃やせば凄い煤が発生
 して…。また「これじゃダメ」に。
 空気吹き込み方法の究明が十分では
 なかったと再び反省…。

 *何事にも『手抜き』はダメ!
  …新たな工夫が求められました。

  油の粘度は油種・気温で大きく
 動します。ディーゼルエンジンの
 抜きオイルまでは何とか対応でき
 ましたが、作動油は想像以上の高
 粘度で、電動ポンプでも流量調整
 に苦労しました。燃焼改善と排煙
 漏れを減らすため新たな部品を設
 計して外注しました。作動油でも
 綺麗に燃えれば本当の完成か(笑)。
 納得の燃焼の実現を期待している
 ところです。('25/03/29)

  💛💛燃焼の研究は楽しい!!
  …止められません!💛💛



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