改良エンジンの特徴    一部更新;2023/08/25
                                                     更新;2024/07/14

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補聴技研メニュー
*混合気を
 適量吸わせる!
 


ディーゼルエンジン燃焼改善装置の取り付け説明図


















*薄ければ
 自然着火しない!

 予混合気濃度は過給圧上昇に
応じて所定圧まで一過的に急上
後、自動的に制限されます。
(中左図)予混合気濃度過剰に
よる噴射以前の自然着火は起こ
らず、シリンダ内の圧縮された
混合気が本来の噴射に続く急速
燃焼を待って活性化します。
 そして噴射。「一触即発」的
燃焼が始まり、窒素酸化物とス
スの発生を同時に低減します。
    (下に詳細説明)

 まず燃焼音が変わりました。特に低中速域で効果が
著しく、市街地運転時の加速感
が大幅に向上しました。早めのシフトアップで十分加速するの
で大幅な燃費向上が達成できま
した。この燃焼音『シャーー』
には今も憧れます。

 オートマチック車では加速初
期の鈍さが解消します。イライ
ラ感が解消します。実際にこの
車を運転していると、アクセル
ワークに敏感に反応する電気モ
ーターのような加速感。運転がとても楽しかったものです。高
速域の伸び不足(改善可能)が、
唯一不満でした。

 吸入される混合気濃度の調整例

 予混合濃度調整例

 低速から混合気濃度が急速に
上昇して1600rpmで濃度
がピーク
に達していることが分
かります。これが中低速域の加
速性能向上に役立っているので
す。これ以上濃くすると『早期
着火』を起こして急激な出力低
下とエンジン破壊を招きます。

 細心の注意深い調整が求めら
れます。これは補聴器調整と全
く同じ、基礎知識がないと…。

    応用したディーゼルエンジンの性能変化

 応用後のエンジン出力特性

 低速からのトルク立ち上がり
が急峻になって最高出力発生回
転数が低速側に移動しました。

 実際に運転していると2500rpm
までの立ち上がりが鋭く
なり、
市街地での走りが楽になりまし
た。

 在来の機械的増量をつけてい
ないため、3000rpmを超えると出
力の頭打ち感が出る欠点は予想
通りでした。過給圧上昇に合わ
せた噴射増量が伴えば文句なし
ですが、これ以上の改良は資金
的に不可能と諦めました。

      たき火を例にした、燃焼改善の説明

   一回の噴射で確実な着火・急速燃焼が成立

 着火の始まった粒子周辺の空気には既に薄い混合気体が満たされ
ていて窒素の酸化より早く混合気が燃焼 して火炎を急速に広げま
す。噴射タイミングをわずかに遅らせて燃焼時の最高圧力を低下さ
せても安定燃焼が実現します。圧力ピークが移動して、クランク軸
を力強く回転させ出力向上に有効に働きつつ窒素酸化物発生を効果
的に抑制します。圧縮比を下げられるかもしれません。

 同一出力であればシリンダ内に噴射する燃料を予混合気が入った
分以上減らせますので、ススの発生を燃焼時点で減少できます。
シリンダ壁近くに燃え残ったわずかなHCは排ガスの酸化触媒活性
化に使われて、燃焼のムダを徹底的に減少させます。

 混合気を調整して吸わせる有効性がご理解頂けたでしょう
か。燃焼改善の様子を絵で模式的に示しましたが、熱効率では不利
な30年前に設計された副室式エンジンでさえ、廃車直前でもリッ
ターあたり17.5km走れた事実があるのです。

 旧式のディーゼルエンジンにわずかな部品を後付けするだけで、
主噴射に予混合調整機能を付加した効果がご理解頂ければ開発者と
してうれしいです。もう一度主張したい大切な事実があります。運
転音が滑らかで軽くなるのです。アイドリング時を除いてディーゼ
ルエンジン車であるのを忘れさせる軽快さと静かさ
が実現できたの
です。

 こんな燃焼方式を直噴コモンレールで試したかった…

 ハイブリッドガソリンエンジン車より好燃費が得られるはずです
から!これをハイブリッドディーゼルエンジン車(3気筒1300cc)
に応用できれば40km/L以上走れる活発なディーゼル車が実現
できそうです。
 これだけ研究し、実車による長期(10年)にわたる実験でも好燃
費を実現させたのに、どうしても分かってもらえないかったのが不
思議でなりません。特許取得が大きな無駄遣いと化しました。登録
料負担がばかばかしくなり、支払を中止しました。無効になった特
許証がウチの引出に空しく残されています。(2013/05/08)

*マツダの“スカイアクティブD”デビュー!
  驚異的低圧縮比で活発に回るディーゼルエンジン! 2012年末

 まさに予混合を活かした燃焼制御で窒素酸化物の発生を元から抑
制するディーゼルエンジン車が本当に登場! ウチで売り込み(も
ちろん不採用)後5年経過していたのが不思議。予想通りの活発な
走りで人気沸騰。
自分の燃焼理論が証明されたと勝手に想像して
満足しています。
 しかし…このエンジンもなくなるそう。『ディーゼル』は排ガ
ス処理がどうしても難しいためとか…。熱効率が優秀で“バイオ
ディーゼル燃料”も実用化しているのに…悔しい('24/07/14)


*エンジンから手を引いても

 エンジン改良で『不完全燃焼』だった分、補聴器の適合調整研究
で大暴れしたいと、新たな決意に燃えました。今まさに激しく燃え
ているところです。ホームページへのアクセスが安定して増加(勿
論、聞こえ関連)、喜びのメッセージが所長の大きな力となってい
ます。“補聴器チューニング”なら誰にも負けません。

 他店で手に負えない方々が北は北海道、南は鹿児島県から。聴
こえる喜びをお土産に帰られます。東京からは言うまでもなく沢
山。そんな実績が認められ、2015年10月国内初の新型補聴器調整
を大成功に導きました(バーナフォンSR3)。早くも出力不足を発見
し、本社にも提言。その後も新製品をいち早く試せるまでに認め
られました。なお『燃焼の研究』は廃油ストーブに引き継がれて
いて、納得の結果まで到達しました。('24/03)

 ご購入の皆様から所長の理論が認められ、"Tuned by HTL"の補聴
器が『補聴器創りレース』の分野で連戦連勝、こだわりユーザーを
満足させる時代が来るかどうか…。あまりあてにせず、より良い
聴こえ創りの汗を地道に流し続けるつもりです。(2016/01/23)

 バーナフォンの重度難聴用補聴器で『感動の聴こえ』を作った
ことを契機に、補聴器チューニングテクニックの優秀性が認めら
れました。
『国内初販売補聴器』が3器種に達しています。調整
結果報告だけでなく辛口の報告もしっかり届け、スイス本社の技
術者からも知られるようになりました。業界内では未だ地味な存
在ではありますが…これで十分。(2021/05/16)


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