新規作成;2023/04/29 更新;'25/04/01
なんか変です…こんな現状に疑問を感じませんか?
…通常考えられないこと(正しい!)までありますが…
1 補聴器は眼鏡と異なり、すぐ使えるようにはならないという『常識』
…聞こえ方(オージオグラムパターン)によっては確かにそうですが、本当でしょうか?
・現代の補聴器は、パソコンに接続して聴力データを入れれば「使える音色」が自動的に
設定される。装用した時の違和感には「慣れが大切」と説明されてそのまま販売される。
・個々の不具合・違和感は、専門の担当者が調整を繰り返して対応し、十分に解消される。
・補聴器を扱う店には専門の担当者(認定補聴器技能士)がいて、難聴者に寄り添った適切な
助言をしてくれる。だから補聴器の調整を安心して任せられる。
・最も重要な注意事項がカタログの最も目立たない部分に非常に小さな文字で書かれている。
適合調整の重要性と「聞こえの状態によって効果が異なる」ことが明示されていない不思議。
2 補聴器調整専門家の考え;時間をかけて徐々に馴らすとは言うが…
・人気の某補聴外来。聴力データを元に「半分の利得」の増幅で効果が上げているという。
増幅度は70%程度で開始し、3か月ほどかけて徐々に上げながら馴らすのが効果的として
いる。この外来はとても好評で、予約しても受診までに1年以上かかるとか。
・控えめな増幅度でも大きい音があるとうるさいことがある。しかし、早く慣れるには…
「不快でも我慢して長時間使い続けるように」と、件の専門家は指導している。
・某眼鏡店/某宝石店在籍の親切な認定補聴器技能士が語る。「補聴器を無料で長期間
お試しできます。お気に召さなければ、返却されてもかまいません」と…凄すぎる!
・補聴器専門店で購入したが聞こえの改善を実感できない。何度も相談に行ったある日、
調整担当者は自分の耳につけて調整して渡してくれた(それでも改善しなかった)。
・聴力データを入れて自動調整されただけの補聴器を渡していた某補聴器外来。
⇒ 所長の聴力データで『自動調整』を試したら、あまりにも大雑把な調整に呆れた。
左右の聴力差補正と、細かな『聞こえの凹凸』の補正が全くされていなかったから。
所長の聴力(正常範囲)では、耳につけても『補聴器の効果』が全く感じられない。
⇒⇒ 独自調整法で調整し直すと、自然で明瞭な聞こえに激変。本当に感動した。
音楽鑑賞にはこの補聴器を愛用。長時間聴き続けても疲れない。通常のヘッド
ホンでは音がこもって不明瞭、大きい音が不快で疲れ易いことを既に確認済。
・現代の補聴器はほとんどディジタルで、容易に調整できなくなった。調整は『専門家』が
行う時代に。だから聴覚障害児の使う補聴器はすべて出入り業者・病院任せ。そのため
『聾学校』では担当教員や教育相談関係者は補聴器の機能や効果、調整の状況を把握
できなくなっている。そんな教員が、保護者相手に補聴器の働きを説明している。その
担当者ですら、数年で他の障害児教育学校に異動している。正しい知識は誰に教われば
いいのですか?😢😢
・カメラ店にも補聴器販売のノボリがあった。眼鏡店や宝石店でも専門家がいて適切に
調整してくれるから、機会があったら相談しよう。ドラッグストアにもあったな。
・専門店で購入した補聴器がいつまでも馴染めないので、流行のAIに相談してみたら、
「専門家に相談して」と回答した。腑に落ちなかったので、「専門家に問題があるのでは
ないか」と再質問すると「私は専門外なので」とAIに逃げられた。何やねん!(笑)
3 補聴器が役に立つようになるには馴れるための訓練・努力が重要
*なんだか“スポ根ドラマ”みたいな気がしてならない(笑)
・聴力のタイプにかかわらず「密閉イヤモールド」で訓練するという基本姿勢。
…所長が最も苦しむ項目です。「自分の声・食べる音がうるさくて聴こえない」と言われ
る例がとても多いです。イヤモールドに音を逃がす穴(ベント)を、聴力に応じた大きさに
設計することと実際につけて『籠り感』がないことを確認します。不具合があれば、穴の
大きさを変える作業が求められます。重要な作業なのに、無視されるとは…。
・うるさくても我慢して聴き続けないと補聴器の効果は上がらないという常識。
・「大きい音がうるさい」という理由で勝手にやめてはいけないという遵守事項。
・補聴器の聞こえに不具合があっても「補聴器には相性もあります」「うるさがるのは
あなたの我慢が足りないからです」と指導する専門家。不快感解消のための十分な
調整を行わないままで利用者の頑張りを応援をする専門家。
4 すぐ使えそうな補聴器や集音器が新聞やネットに。驚くほど安い!!
・厄介な調整がない補聴器・集音器のお手頃価格に驚愕。片耳分で1万円以下の集音器が
売られている。こんな凄いこと、補聴器専門店ではできない。
・(聞こえ方に無関係で)「はっきり聞こえる・大きく聞こえる補聴器」の新聞広告。
・あの有名人(男女)(笑)が、新聞の全面広告で「大きく聞こえる」と集音器を絶賛。
とても安くて充電式なので、難聴気味の私はすぐ購入したくなった。
・補聴技研に予約なしで相談。補聴器の価格が「両耳分最低で12万円位」と言われ、
高いのにビックリした。個人情報を一切聞かれなかったので、その後行っていない。
しつこい勧誘の心配がなくてよかった。(親の使っていた補聴器をそのまま使用中)
・ネット通販にも「補聴器」が沢山あり、「重度用」まであって安価に購入できる。
・充電式や“国産メーカーデジタル補聴器”までそろっていて、中にはリモコン付きまで
ある新聞広告。“調整”には全く触れないで「よく聞こえる」と紹介している。
・「言葉が鮮明に聞こえる今までにない補聴器」と、某ブランド廃版補聴器が新聞広告に
何度も。鮮明に聞こえる調整には一切触れず、困ったときの相談窓口もない。
5 「重度難聴」でもR社の耳穴型補聴器で聞こえた方がいた! 奇跡か?
…低音部の聴力が良かった(80dB)からきこえただけ…なんやねん(再)!
・聴力測定データがデタラメ。250,500Hzの聴力レベルがが80dBだった。(類例多数)
…まるで聞こえない耳にまで『耳穴型補聴器』をつけた専門店。両耳装用、60万円以上。
ご本人も「聞こえない」と言っているのに、デタラメ調整で売る。それを『専門店』に卸す
メーカー、受け付けた耳鼻科医の専門性にも怒りを感じる。さらに福祉の補助も教えない。
※聞こえる側でも単に「音が聞こえる」だけ。こういう例には、怒りを超えて呆れるだけに
なりました。R社は、こんなひどい補聴器を売っているのか…再び呆れ、失望する。
6 初めて試した補聴器が、自然で明瞭に聞こえて違和感はなかったが…
・聴力測定から補聴器適合調整がほぼ完了するまで半日もかかってしまった。
…『自然な聞こえ』を作るには、聴力損失が軽いほど高性能器が求められます。
・「補聴器をつけても、大きい音は大きく聞こえただけで不快感がない」と言われた。
・「1日で作れるわけがない、おかしい」と、所長が家族から猛烈な抗議を受けた。
・静かな場所での調整だったせいか、高精度な調整をしたはずでも実生活の場面では
うるさくて我慢できなかった。
…数回の再調整で問題なく使えるようになった。特異なオージオグラムパターンに
加え、順序だてた“聞こえのリハビリ”の理解不十分で、「すぐ普通に聞こえるように
なる」と誤解されたことも原因。(こういうことも稀にある)
・静かな場所での調整だったせいか、何度調整を繰り返してもらっても実生活の場面では
会話が聞き取れず、納得できなかった。(スタンダード器選定で、騒音抑制困難)
…後に類似環境の経験で判明;騒音が半端なく大きい(平均80dB)ことが判明した。
会話が聞こえなくて当然。最新のハイエンド器('24/07~)なら、改善可能?
⇒様々な騒音環境下での試聴実験を4時間かけて行い(2名で)、有効性を確認した。
騒音が聞こえ難さを一層困難にすることが判明した。('24/08/01)
・所長は正常範囲の聴力でも、一部に聞こ難い部分がある。その聞こえ方を補う調整をした
補聴器を使って音楽を聴いたら想像以上に素晴らしい音色に感動した(最新ハイエンド器)。
しかし不自然な聞こえが残り、再調整と試聴実験を繰り返した。納得の聞こえになるまで
10回も調整。ハイエンド下位器でもほぼ同じ感動が得られたことにも驚く。('24/11)
・一方、別な方が感動した補聴器を聴いたら、癖のある音に感じて不快を感じた所長。
*自分の耳に合わせた補聴器でも、左右を取り換えただけで安っぽい音に変わった。
・8年間愛用の補聴器が故障して来所。サービス対応期間終了により修理できないため
新型器に。新型デモ器を試したら今まで以上によく聞こえて感動。購入を即決した。
*「正解」探しは次の入り口から
補聴器の非常識?
比べて納得、『作り方』
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